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キャット・フードの表示

私たちが、中身の見えない袋や箱、缶入りの食べ物、飲み物を選ぶとき、その手がかりはパッケージでしょう。CMや評判、メーカー名も大きな要素となります。ここまでは、人間の食べ物もキャット・フードもかわりはありません。しかし、人間の食べ物なら、実際に飲食して、自分の舌や体調で検証することができるのに対し、キャット・フードはそういうわけにはいきません。猫が喜んで食べること=良質なフード、ではありませんし、猫が健康を害して初めてキャット・フードの善し悪しを知るのでは遅すぎます。つまり、パッゲージに表示されている内容で、正当な評価ができなければならないのです。

日本ペットフード公正取引協議会では、ペットフードの表示方法について『ペットフードの表示に関する公正競争規約・施行規則』を設け、規定しています。この規定に従う義務を持っているのは、日本ペットフード公正取引協議会のメンバーに限られ(会員一覧)、しかも自主規制であり、違反行為も公表されず、罰則規定も十分とは言えませんが、現段階で私たちがキャット・フードに対して評価を下す一定の基準として、まず、この規定を理解しておく必要があるのではないでしょうか。

まずは、ペットフードの表示の雛形を見ながら、個々につき考えていきましょう。
『ペットフードの表示に関する公正競争規約・施行規則』には、
ペットフードの容器または包装に、次ぎの項目を明瞭に邦文で表示すること、となっています。

(1)ドッグフード又はキャットフードである旨
(2)ペットフードの目的(総合栄養食、間食、その他の目的食の別)
(3)内容量
(4)給与方法
(5)賞味期限又は製造年月
(6)成分
(7)原材料名
(8)原産国名
(9)事業者の氏名又は名称及び住所

また、不当表示の禁止についても定められています。

以下の図は、ペットフード工業会のサイトに載っている図です。
各項目をクリックすると、それぞれの詳しい説明をご覧いただけます。


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