私たちが、中身の見えない袋や箱、缶入りの食べ物、飲み物を選ぶとき、その手がかりはパッケージでしょう。CMや評判、メーカー名も大きな要素となります。ここまでは、人間の食べ物もキャット・フードもかわりはありません。しかし、人間の食べ物なら、実際に飲食して、自分の舌や体調で検証することができるのに対し、キャット・フードはそういうわけにはいきません。猫が喜んで食べること=良質なフード、ではありませんし、猫が健康を害して初めてキャット・フードの善し悪しを知るのでは遅すぎます。つまり、パッゲージに表示されている内容で、正当な評価ができなければならないのです。 日本ペットフード公正取引協議会では、ペットフードの表示方法について『ペットフードの表示に関する公正競争規約・施行規則』を設け、規定しています。この規定に従う義務を持っているのは、日本ペットフード公正取引協議会のメンバーに限られ(会員一覧)、しかも自主規制であり、違反行為も公表されず、罰則規定も十分とは言えませんが、現段階で私たちがキャット・フードに対して評価を下す一定の基準として、まず、この規定を理解しておく必要があるのではないでしょうか。 まずは、ペットフードの表示の雛形を見ながら、個々につき考えていきましょう。 (1)ドッグフード又はキャットフードである旨 また、不当表示の禁止についても定められています。 以下の図は、ペットフード工業会のサイトに載っている図です。 |