給与方法の表示

『ペットフードの表示に関する公正競争規約施行規則』第3条第4項はペットフードの給与方法の表示をペットフードの目的別に以下のように規定しています。

総合栄養食‥‥ペットの成長段階、体重、給与回数及び給与量
間食‥‥必要とされる栄養、栄養バランスに支障を与えないための給与回数及び給与限度量
その他の目的食‥‥一日に必要な栄養又はカロリーを満たすために同時に与える主食となるべきペットフード又は食材の名称、給与の仕方及び給与量。若しくは食事療法のために指定された給与方法及び給与量

キャットフードの給与量や給与方法は、猫たちの健康に重要な要素となります。確かに同じ年齢、同じ体重の猫であっても、運動量等個体差もありますが、おおよその目安を知っておくことは大切です。上記につき、少し詳しく見ていきましょう。

【総合栄養食】
そのキャットフードが対象とする成長段階(幼猫期、成猫期、妊娠・授乳期)にある猫の体重ごとに、一日に与える量(g、カップ数、ml等)と、その量を何回に分けて給与するかが、文章や表、図、またそれらを組み合わせて表示されています。この基準量に、それぞれの猫の個体差や、季節、避妊手術後の体重管理の必要性、あるいは、体重の推移を勘案して給与していきます。

【間食】
間食は、おやつや御褒美として与えるもので、主食にとって代わるものではありませんから、過度に与えると栄養バランスをくずすことが考えられます。したがって、間食には、給与回数と給与限度量を表示することになっています。この限度量は、体重、月齢・年齢、成長段階別に、一日当たりのエネルギー所要量の20%以内とされています。しかし、この限度量を守っていても、主食にプラスすることにより、間食のカロリー分が過剰栄養となることもあります。間食の給与量表示には、主食の給与量を調節する旨の表示が望まれるとされていますが、例え表示がなくとも、この点は留意しておかなければなりません。

【その他の目的食】
その他の目的食は、特定の栄養やカロリーの補給、嗜好増進を目的として主食に併せて与えるもの、若しくは食事療法を目的としたものです。したがって、目的食の給与量に加えて、同時に与える主食または食材の名称、給与方法、給与量が表示されています。その目的食が何を目的とするのかを再確認し、主食、目的食双方の給与量や回数をきちんと把握することが大切です。

HOME > キャット・フードの表示 > 給与方法の表示