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デスノバ編・著
猫をこよなく愛する者の心情が何とも素直に、愉快に、ときに悲しく、575に凝縮されているのです。何度読んでも、可笑しく、切なく、たまらなくいいのです。
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ポール・ギャリコ著
お話の設定の妙は類を見ない。猫に半ば溺れながらも、鋭い観察眼を失わない著者には敬服するばかり。
なるほど、我らはこうして猫にメロメロになっていくのかと、頷きながら、唸りながら何度でも読んでしまうのです。
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内田百けん著
こんな著明な学者さんも、失踪した一匹の猫を思い、何年も何年も泣き続けるのです。その胸の内は分かり過ぎるほど分かるのに、どこかで微笑んでしまう。切ないのに、可笑しい、まさに泣き笑いの一冊です。
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ピーター・コリントン作・絵
最後の最後で、う〜んと唸り、苦笑いしてしまう、ちょっぴりシニカルな絵本。大人だからこそ、楽しめる絵本です。子供はどう読むのかしら。
上述の『猫語の教科書』といい、本書といい、我らはやはり猫にいいようにされているのでしょうね。
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齋門富士男著
ここに描かれた世界はnecoの理想郷。風が運ぶ土の香り、花や木々の色彩、川のせせらぎ、そして、いたるところで駆け回り、眠る猫たち。人間と猫の五官のすべてが喜ぶ生活…もしかしたら、ほんのちょっとの思いっきりで、こんな理想郷も夢でなくなるのかもしれません。
その、ほんのちょっぴりの思いっきりがないnecoは、この本のページをめくりながら今日もひたすら焦がれているのです。
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