1988年6月20日　第1刷発行
2003年7月11日　第41刷発行
作：斉藤　洋
絵：杉浦　範茂
発行所：株式会社講談社
定価：1200円（税別）
ISBN4-06-133509-X　C8093

ルドルフが東京にやってきて1年以上が経ちました。イッパイアッテナに助けられて、ルドルフは漢字まで読めるようになり、随分物知りになりました。
イッパイアッテナは以前は飼い猫でした。主人は貧乏で、ある日、家を出てアメリカに渡ってしまいます。以来、イッパイアッテナはノラ猫になったのですが、その懐かしい主人が大金持ちになって戻ってきました。一緒に暮らした土地に家を建てたのです。イッパイアッテナは再び飼い猫になりました。ルドルフもそこで一緒に暮らそうと勧められるのですが、ルドフルは岐阜のリエちゃんを思い、一緒に暮らすことに抵抗を感じます。そして、ついに、独りで岐阜に帰ることに…

『ルドルフとイッパイアッテナ』の続編。タイトルの通り、友情、独立をテーマに話が進んでいく。自分以外に思いやる仲間を持つ幸せ、飼い猫とノラ猫の生き方の違い、一人立ちすること…ルドルフは、自分なりの答を見つけようと考えを巡らせる。そんなルドルフを、温かい目で見守る仲間たち…
羨ましいような心の交わりがここにある。