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迷信・言い伝えに見る猫

天候・天気 / 運・幸・吉  / 不運・不幸・凶 / 生・死・病 /  / その他

洋の東西を問わず、猫にまつわる諺や慣用句がたくさんあるように、
猫に関する迷信や言い伝えも多い。
神秘性を誇る猫なのだから、それも当然のことだろう。
ここでは、いくつかのジャンルに分けて、猫の迷信や言い伝えを紹介していこう。




【天気・天候】

猫が耳の後ろを洗ったら、雨になる (イングランド)
日本でも馴染み深い迷信の一つだ。Neco家でも、そんな猫たちの身繕いを見ては、「雨が降るらしい」などと、話してはいるが、その結果を検証したことはない。一度、統計をとってみるのも面白いかもしれない。

猫が陽の射す場所を離れて、納屋に寝に行ったら、雨になる (イングランド)

猫のヒゲがだらりと垂れていたら、雨になる (イングランド)

猫が四本の足を体の下にしまい込んで眠っていたら、寒く(雨に)なる (イングランド)

猫の瞳が広がっていたら、雨になる (ウェールズ)

猫を洗うと雨になる (インドネシア、マレーシア)

猫が窓の外を眺めていたら、雨になる

猫が駆け回り、クッションやカーテン、カーペットに爪をたてたら、風が強くなる

猫が暖炉の火に背を向けて座っていたら、霜が降りるか、嵐が来る

猫は雨や寒さと結びつくようだ。特にイングランド発祥のものがたくさんあるのは、雨が多いお国柄を反映しているのだろう。
迷信や言い伝えは、好ましからぬこと、避けたいことに対して警告を発するような性質のものが多い。雨や寒さなど、日常でありながらあまり有り難くないものと、身近にいる猫が結びついても不思議はない。真偽のほどは??? 統計をとったらお知らせします。

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【運・幸・吉】

道で白猫を見かけると縁起がいい (アメリカ)

自宅の玄関先に見知らぬ黒猫がいたら、繁栄がもたらされる (スコットランド)

黒猫が住みついたら、幸運がやってくる (アメリカ、イングランド)

白猫の夢は縁起がいい (アメリカ)

黒と白とグレーの交じった猫は縁起がいい (アメリカ)

猫のくしゃみを聞いた人には幸運が訪れる (イタリア)

片目の猫を見かけたら、親指に唾をつけて手のひらに押し付け願いごとをすると、その願いは叶う (アメリカ)

黒猫が道を渡ったり、自宅に入ってきたら、大変縁起が良い (イングランド)

黒猫の胸には白い毛が一本あるものだが、その毛を猫に引っ掻かれずに抜くことができたら、その白い毛は富と愛をもたらす 

黒猫は『魔法の猫』で、餌を与え、敬意をもって接する飼い主に幸運をもたらす (南フランス)

結婚祝いに黒猫を送ると、新婦に幸せが訪れる (イングランド)

結婚式の朝、飼い猫がくしゃみをしたら、その結婚は幸多いものとなる 

さあ、今日から歩きながら白猫や片目の猫を探したり、猫がくしゃみをしないかと聞き耳を立てたり、忙しくなりそうですね。

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【不運・不幸・凶】

夜、白猫を見かけると縁起が悪い (アメリカ)

猫を抱いて川を渡るのは縁起が悪い (フランス)

玄関先に猫がいると不幸を招く (ノルウェー)

学校へ行く途中で白猫を見かけると、その日必ず問題が起きる (イングランド)
もし、学校へ行く途中で白猫に出会ってしまったら、唾を吐くか、一周回って指で十字を作ると、問題は避けられるそうですよ。

時計のネジを捲く前に猫を外に出すのは縁起が悪い (ウェールズ)

猫を殺したら17年間不幸が続く (アイルランド)

猫をまたぐのは縁起が悪い (アメリカ)

猫を逆さまに撫でると、運が不運に転じる (アメリカ)

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【生・死・病】

月明かりの下、黒猫が行く手を横切ったら、伝染病で死ぬ (アイルランド)

トーティシェル(べっ甲柄)の猫が木に上ったら、伝染病で死ぬ (フランス)

トーティシェル(べっ甲柄)の猫に出会うのは、事故死の暗示 (ノルマンディ)

黒猫が病に臥せる人のベッドに横になったら、その病人は確実に死ぬ。 (イタリー)

クリスマスに黒猫の夢を見たら、翌年は重い病気にかかる (ドイツ)

飼い猫が家を去ると、病気がその家を支配する (イングランド)

猫に酷く引っ掻かれる夢は、病気と問題の暗示 (イタリー)

葬儀の行列が黒猫に出会うと、その家族の他の人が間もなく死ぬ

猫を蹴ると足にリューマチを患う

猫の尻尾で瞼をこすれば、ものもらいが治る

黒猫を煮込んだスープを飲むと結核が治る (アーリー・アメリカン)
だが、猫を殺す祟りの恐ろしさから、誰も黒猫スープを作ろうとはしなかったそうな

猫を嫌う人は、雨の中を墓場に運ばれることになる (アイルランド、オランダ)

猫が墓に現れたら、埋葬されている人の魂は悪魔に支配されている (イングランド)

死んだ人のそば、または埋葬されて間もない墓で、2匹の猫が喧嘩をしていたら、その一匹は悪魔、もう一匹は天使で、死人の魂を奪い合っている (イングランド)

猫を溺死させると、悪魔に捕われる

猫を溺死させると、自らも溺死させられる

死人が安置されている部屋に猫が入って来たら、その猫に最初に触った人は盲目になる (スコットランドからの移民)
この迷信から、死体が安置された部屋に入った猫は、直ちに殺されてしまったとか…

猫は病や死を暗示したかと思えば、病気を治したり……神秘の存在、猫ならではの連想ですね。

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【夢】
夢の中に登場する猫についての迷信も数多くあります。神秘的、霊的な猫が夢に出て来たとあっては、そこに何らかの意味を探ろうとするのも自然なことですね。さながら猫夢占いのようですが、一挙にリストアップしてみましょう。

猫の夢は、将来の不幸を暗示

白猫の夢は吉

黒猫の夢は吉

トーティシェルの猫の夢を見たら、恋愛運が吉

ジンジャーの猫の夢を見たら、金銭運、仕事運が吉

黒白の猫の夢を見たら、子供について吉。出産も暗示

トラ猫の夢を見たら、家庭運が吉

毛色の交じった猫の夢を見たら、友だちができる

白猫の夢を見たら、創作に吉。予知や魔法など、精神的な面にも吉

二匹の猫が喧嘩をしている夢は、病気や口論の暗示

黒猫の夢は、自分の霊的能力や直感を信じることに恐れていることを暗示

グレーの猫の夢は、夢に導かれることを暗示

尻尾のない猫の夢は、独立を失うことを暗示

攻撃的な猫の夢は、自分の女性的な面に問題があることを暗示

猫にひどく引っ掻かれる夢は、病気や問題を暗示

野良猫の声や音を夢の中で聞いたら、軽率に人と親しくしないこと

猫の叫び声や鳴き声を夢の中で聞いたら、不実の友人が仇をなそうとしている

猫と蛇が親しそうに出会う夢は、険悪な争いが始まることを暗示

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【その他】

猫と結婚や恋を結びつ付ける迷信は多いようです。やはり猫=女性という連想からでしょうか。

結婚式の為に教会へ向かう花嫁の行く手を黒猫が横切ったら、幸せな結婚が約束される (イングランド)

猫には、女性が結婚すべきか否かを判断する能力がある。結婚を迷っているなら、猫の尻尾から3本毛を抜いて紙に包み、戸口の下に置くとよい。翌朝、3本の毛がYの形に並んでいたら、答えはYES、Nの形だったらNOだ。(アメリカ)

飼い猫が黒猫だと、恋する娘に幸運はこない (イングランド)

未婚の若い女性が猫の尻尾を踏んでしまったら、夫となる人を見つけるまでに12ヶ月かかる(南フランス)

猫と航海を関連づけた迷信もたくさんあります。

家で黒猫を大切に扱い幸せにしてやると、航海中は天気に恵まれる

家に黒猫を飼っていると、漁師である夫は無事に帰ってくる(イギリス)

漁師の前を猫が桟橋に向かって走っていったら幸運がやってくる。漁師の行く手を横切ったら不幸におそわれる

猫は幸運をもたらすとして船に乗せられた。その猫が近付いてきたら幸運が、途中で止まってしまったら不幸が、その船乗りにふりかかる。

猫はまた、芝居や劇場とも関連付けられています。古代エジプトのバステトが音楽や芝居を司る神だったからでしょうか。

芝居の初日、観客の中に黒猫がいたら、芝居は成功する

猫は劇場の幸運のマスコット。猫を蹴った役者には災難が降り掛かる。

一方、猫は迷信の犠牲にもなっています。

家を建てるとき、猫を生きたまま基礎に埋め込むと、その家の住人に幸福が訪れる

猫は豊穣のシンボル。穀物畑に猫を埋めると、豊作になる(ボヘミア)

他にも……

新しい家に引越した時は、飼い猫をドアから入れず、窓から入れると、猫はその家に居着く(アメリカ)

客人は、まず、その家の飼い猫にキスをすると、幸運をもたらすことができる(イングランド 16c.)

家族が居間で話し合いをしているときには、猫を部屋に入れるな。猫がいると、その猫は家庭のゴシップを町中にばらまく(オランダ)

5月生まれの猫は、行儀がわるく煩い

三毛猫は火や熱から守ってくれる

などなど、猫にまつわる迷信は数えきれません。それは、猫の多面性、神秘性によるものなのでしょう。
猫三昧仲間オリジナルの迷信も、作ってみたくなりますね。

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【参考文献】
『The Quotable Cat』
編纂:C.E. Crimmins
発行所:Hysteria

【参考サイト】
http://www.xmission.com/~emailbox/folklore.htm
http://www.literary-cat.cwc.net/superstition.htm
http://www.kinrossfolds.com/cattery/superstition.html

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