それは無駄(なこと)だ
「それは猫のためのもの」転じて「つまらないもの」「何の役にも立たないもの」「無駄なもの」。
「そんなもの、猫にでもくれてやれ」というときの感覚でしょうか。猫こそ、そう簡単には喜ばないのに……
雀百まで踊り忘れず
「猫はネズミを捕ることを忘れない」=「雀百まで踊り忘れず」。
何をしても本質は変わらない
「猫がフランスへ旅をしても、ネズミ捕りのままで帰ってくる」=「元の猫のままで帰ってくる」。何をしても、どこまでいっても、本質は変わらないということ。
なかなかシャレた言い回しですねえ。
事の核心に触れようとしない
「猫が熱い粥の回りをぐるぐる廻る」が原義。猫は皿の中の粥が欲しいのに、熱くてすぐには飛びつけない。この様子から「もの欲しげだ」さらに「なかなか決断しない」「容易に核心に触れない」という意味に使われる。
敢えて危険を冒す
「猫の首に鈴をつける」というイソップの寓話からの用法。
さすがイソップ。欧米各国で広く使われている表現ですね。
吟味しないで物を買う
『袋の中の猫を買う」つまり、「中身をよく見もしないで物を買う」ということ。
隠しごとをばらす
「猫を袋から出す」が原義。転じて「隠し事をばらす」「真意を漏らす」という意味で使われる。
いがみ合いながら同居する
「犬と猫が一緒に暮すように」ということからいがみ合いながら同居している様子を言う。ドイツでも仲が悪い喩えに用いられるのは、犬と猫。犬猿の間柄を、「犬と猫の間柄」という。
(ある人を)残忍にいじめる
「猫とネズミが遊ぶように」から「(人を)残忍にもてあそぶ」「(人を)適当にあしらう」という意味で使われる。
猫がネズミをどう扱うかを目撃された方は、なるほど、と納得できますよね。
鬼のいぬ間の洗濯
「猫がいない時にネズミは踊る」が原義。
無価値なもの
「猫の糞」が原義。比喩的に「無価値なもの」という意味に使われる。
たしかに……
うわべだけ愛想のいい
「見せかけだけの(友情しかない)」という意味。「ごきげんとりの」「猫かぶりの」ということ。
猫はご機嫌などとったりしないけど???
いつわりの愛
「猫の愛」転じて「いつわりの愛」
猫の愛は気紛れだけど、いつわりではないですよねえ。
調子のはずれた音楽
「猫の音楽」が原義。「猫のささやき声」という意味もある。
調子はずれの音楽と評されるのは、発情期の猫の鳴き声だろうか。
簡単に顔や体を洗うこと
猫が手足を舐めることから、ささっと顔や体を洗う様子を言う。
猫の身繕いは実に丁寧ですけど……
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