現在生存中の長寿記録
現在生存中の世界一の長寿猫は、カタリーナ・レディというバーミーズ種の猫。飼い主は、オーストラリアのメルボルン在住のヘイワード夫人。カタリーナ・レディは1977年3月11日に生まれ、2002年4月現在25歳。
歴代長寿記録
ギネス認定の歴代最長寿猫は、グランパという名のスフィンクス猫の持つ34歳2ヶ月4時間で、グランパは1998年4月1日に天寿を全う。それまでの記録、1957年にマと呼ばれる猫が打ち立てた34歳1日を更新した。ちなみに、猫の34歳は、人間に換算すると152歳に相当する。
非公式の歴代最長寿記録は、英国デボンのハルウェイ夫人の飼い猫、プスが持っている。プスが死去した1939年11月29日は、プスの36回目の誕生日の翌日だった。
長身記録
シカゴに住むフリーダ・アイルランドさんとキャロル・ダムロンさんの飼い猫、レオは、人間のサイズに置き換えると、体重100キロ、身長2.5メートルというマンモス猫だ。レオは、8歳のメインクーン。メインクーンは、10キロ以上というのも珍しくない大型種だが、レオは15.8キロで、身長(鼻から尻尾まで)121.9センチという長身記録を樹立した。
「料理をしているときは、レオから目が離せないの。レオは、立つとキッチン・カウンターにらくらく届いてしまうでしょ」とフリーダさん。ところが、レオは食べ物をとるわけではないらしい。「レオは、カウンターの上のものを払い落とすのが面白いらしいの。食べるわけではないのよ。レオは自家製の食べ物には無関心。レオが好きなのは、ドライ・フード。それから緑の野菜とバジル、パセリ、そうそう、何よりブルーチーズが好物なのよ」
「レオは決して肥満ではありません」と語るのは、レオの獣医師、スコット・ロヴナー博士。動物に関するギネス・ワールド・レコードを管理するキム・レイシーさんも、レオの記録は身長であって、体重ではない、と強調する。「世界記録のために、自分のペットを太らせるようなことを助長したくはないのです」
現在生存中の最小記録
Itse Bitse と呼ばれる2歳のイエネコは、2003年11月24日現在、体高9.52センチ、体長38.1センチで、2004年10月、ギネスに生存中の最小猫に認定された。
非公式な記録ながら、米国イリノイ州に暮すプルー・ポイント・ヒマラヤン・ペルシャンの牡猫、ティンカー・トーイは、体高7センチ、体長19センチ。1993年8月31日付の
National Enquirer に記事が掲載された。残念ながら、ティンカー・トーイは、1997年11月死去した。
長ヒゲ記録
長ヒゲの世界記録を持つのはメインクーンのミンゴ。フィンランドのツルク在住のマリーナ・メルネさんの飼い猫だ。そのヒゲは、17.4センチ。2004年7月30日に記録を樹立した。
指最多記録
5歳になるオレンジ・タビーの保護猫、ジェイクは、指の数の最多記録保持者としてギネス・ブックに登場した。カナダ、オンタリオ州ボンフィールドに暮らすジェイクは、四肢のすべてに7本の指を持っているのだ。7本の指はいずれも完璧で、爪も肉球も揃っている。これまでの記録は、ニューヨーク在住のタビー、ミッキーの持つ27本だったが、ジェイクの28本はこれを抜き、新記録となった。
ジェイクは、コンタント夫妻と二人のお子さんと共に暮らしている。「ジェイクは素晴らしい猫です。でも、ジェイクが特別だということには気付いていたので、獣医さんに診察してもらったんです」とコンタント氏は語る。ジェイクを診察した地元の獣医師、バチェルダー博士は、こう断言する。「ジェイクの指は、爪、肉球、骨格いずれも正常で、完璧です」
非公式の記録は、28本。米国メイン州在住のデュヴァル夫妻の飼い猫
Mooch がその主で、デュバル夫妻は目下ギネス・レコードに申請中だそうだ。
猫の指は、前足に5本、後足に4本というのが普通だが、指の数がこれより多い猫も決して少なくない。指の数の多い猫はヘミングウェイ・キャットとも呼ばれる。作家、アーネスト・ヘミングウェイの愛猫、プリンセスが6本の指を持っていたことにちなんだ呼び名だ。
このヘミングウェイ・キャットは、アメリカ東海岸に多いという。これは、メイフラワー号に乗せられて新大陸にやってきた猫が、近親相姦する中で発生したと考えられているようだ。
一回の出産で生んだ子猫の最多記録
この記録を持つのは、バーミーズとシャムの交配種、4歳のタラウッド・アンティゴンだ。。イギリス、オックスフォードシャー在住のバレリー・ゲインさんと暮らすこの母猫は、1970年8月7日、19匹の子猫を出産。その内の4匹は死産。生存している15匹は、雌1匹、牡14匹だった。
最高価記録
歴代最高値がついた猫は、ベンガル猫の2世、カトー。1998年2月、ロンドン在住のシンディ・ジャクソンさんが、カトーを25,000ポンドで購入した。譲ったのは、英国ベッドフォードシャーのブリーダー、エスモンド卿である。
※この記録は、更新されるようだが、新たな記録はまだ入手できていない。
上記記録と同じ、エズモンド卿のブリーディングによる アジアン・レパード・キャット(90%)とドメスティック・ショートヘア(10%)の交配種、Zeusは、10万ポンドで売りに出されており、これが成約した時、記録更新となるのかもしれない。
|