ククラチョフの猫劇場 2003年日本公演 観劇

2003年7月30日

世界でたった一つの猫劇場、『クララチョフの猫劇場』の日本公演も今年で4年目とか。ぜひ一度行ってみたいと思いつつ、なかなか縁がなかったのですが、プランタン銀座で開かれた『猫の夏休み展』から持ち帰ったフライヤーがきっかけとなり、昨日ぱぱちゃんと出掛けてきました。

信濃町で電車を降り、神宮の森をぷらぷら歩き、絵画館の前を横切って日本青年館へ。

会場に到着すると、猫柄のワンピースをはじめ、猫柄Tシャツに猫柄のトートバッグ、猫柄のシャツ、猫の耳付きカチューシャと、猫モノを身につけた女性(子供から、見事な白髪に杖のお年寄りまで)が溢れていました。そういうnecoも、猫柄のTシャツに、猫のピアス、猫柄の傘を持って出掛けたのですが。開演を待つ人溜まりからは、「私も猫のTシャツを着てくれば良かった」という声が聞こえてきました。

圧倒的に女性が多い中、家族サービスの男性は若干気後れの気配を漂わせていましたが、それでも彼らも猫好きに変わりなく、開演を楽しみに待っていました。

会場に入ると、ズービックちゃんがお出迎え。お客様の人垣の中央で、キャットタワーの上にちじっと座っています。人垣からは、カメラ付き携帯を差出す人の手また手。それでもズーリックちゃんは身動き一つしません。そのままの姿勢をくずすことなく、何とウンチまでしておりました。

ホールの外の壁には、ククラチョフ氏のお嬢さんが描いた猫の油絵が多数飾られています。展示即売している模様。

いよいよ、今年の演目『新ねこ危機一髪』のはじまり、はじまり。

ステージと会場が一体となって進行していくこのショーには、子供の存在が欠かせません。キャット・キラーが隠れていることをククラショフさんに知らせる役は、やっぱり子供たち。いくら童心に帰れと云われても、子供のような危機迫る大声は中々出せるものではありませんものね。「後ろ後ろ!あぶねえよ」という大人ぶった子供の声ににんまりする大人たち。

乳母車を押したり、木馬に乗ったり、玉乗りまでするケットちゃんはもとより、最初から最後まで一所を動かずにいる猫たちまで、その役者振りは見事としか言い様がありません。皆さんが実際にご覧になる楽しみの為にも、多くは語りますまい。ただ、夢を見ているようなカラフルなステージには、ククラチョフさんを筆頭に、劇団員全員の猫に対する愛情と、猫達の人間に対する信頼が溢れていました。

我が家の猫にも何か一つぐらいできるんじゃないかな…来場者の誰しもが思ったことでしょう。その例に漏れず、necoも家に着くなり、さっそく9匹の猫達の後足2本を持ち上げてみました。前足2本でどんどん歩いてくれれば、順に後足を高く持ち上げて、いずれ逆立ちを、と考えたわけです。ところが、後足を持ち上げた途端、どの子もへにゃとくず折れて、「何するだ〜」と講議するような目線でこちらの顔を見上げるばかり。かろうじて、4歩5歩と前足で歩いてくれたのは、チビタとらーちゃんだけでした。

猫が好き…その一つで老若男女が集い、知らぬ同士の間にもあたたかな空気が流れる…ククラチョフの猫劇場の一番の素晴らしさはそこにあるのかもしれません。

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