久下貴史 第3回個展拝見

2003年8月13日

MANHATTANER'S のブランドでお馴染みの久下貴史氏の第3回個展が、8月12日〜22日、銀座伊東屋9階のギャラリーで開催されると知り、この夏休みのスケジュールの一番に入れました。

さすが、知名度の高いアーティストだけあって、ギャラリーは賑わいを見せていました。

久下氏の描く猫たちは、ライセンス・グッズとして文房具や食器をはじめ、身近な日用品に写され、親近感のあるものでしたが、原画を見るのは初めて。わくわくしながら、会場入り。

久下氏のプロフィールをじっくり読んでから、一点一点ゆっくり拝見しました。

壁には、水彩、油彩、リトグラフ、プリントに加えて、トレーシングペーパーにマーカーで描いた猫、ボール紙とキャンバスを組み合わせた作品、久下氏の元に届いた小包の箱や、愛猫のワクチン接種のお知らせまでが素材となって、久下猫ワールドを創り出していました。こうしたチャレンジングな作品は、躍動感溢れるNYの街と5匹の愛猫によってインスパイアーされ、久下氏のNYと愛猫に対する愛情によって生み出されるのだと肌で感じながら、一つ一つの作品を堪能しました。ライセンス・グッズに写された猫たちも魅力あるものですが、原画を見てはじめて感じるものがいかに多いか…。また、今回は24体の招き猫も登場。ぜひ、一度足を運んでみてください。

猫三昧に飾りたいなあと思う油絵が1点あったのですが、台所事情と値札に連なる0の数を考えあわせてギブアップ。ギャラリー中央に置かれた、バッグ、ウェア、タオル、文房具、食器などのグッズを物色して、諦めることにいたしました。今回ゲットしたグッズは…


以上5点プラス図録。図録もしくはカレンダーを購入すると、久下氏にサインをしていただけるのです。ジャジャーン!!こちらが、necoがいただいたサインです。

久下氏は、そのチャレンジングな作品や、筆致から想像するイメージとはちょっと違い、実に繊細で、しなやかで、柔らかで、穏やかな方。
「マンハッタンでは完全室内飼いですか?」などと馬鹿げた質問をしてしまい、もっと他にお話することがあっただろうにと、悔やみながらその場を後にしました。

家に戻り、我が家の猫たちが、久下氏の描く猫たちに似ていることに気付き、びっくり。いえ、きっと皆さんの猫ちゃんも久下猫に似ているはずですよ。なぜなら、久下氏がこよなく猫を愛して描き、こよなく猫を愛する私たちがその作品を見ているからです。

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