10月と言えば、ステンドグラス作家、剱持敬子さんの個展。『ガラスの森の猫たち』と題した銀座ボザールミューでの個展も４回目を迎えます。

2006年に出品活動を開始して僅か５年。今や日本中に熱いファンを持ち、ステンドグラスの猫作家さんとして、第一線で活躍されています。
その間、モチーフや作品の形状の幅を広げるばかりでなく、新しい技法を積極的に取り入れ、表現の奥行きを深めてこられました。個展のご案内が届く度に、今度は、どんなトト・キャットに出会えるかと、期待に胸が膨らみます。

今年は、未曾有の天災が重なり、『命』の重みと無常を体の底で噛みしめた年でもありました。ご案内状の猫さんは、これまでの剱持さんの猫さんとは表情が異なります。私たちに何かを問いたげな目……その視線をしっかりと受け止めて、一日一日を生きていきたいと思います。

個展会場で、たくさんのトト・キャットと目と目で語り合ってはいかがでしょう。