カヅキの猫展
2007年4月9日
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猫三昧宛てに、『カヅキの猫展』の御案内状が舞い込んだ。カヅキさんご本人が送ってくださったようだ。カヅキさんとは一面識もないのだが、ハガキの真ん中から、掬うようにこちらを見入る猫君から、しばし視線をはずすことができなくなった。淡い色彩で柔らかく描かれた猫君の、どこにそんなインパクトが隠されているのだろう。インパクトと云っても、強烈ということではない。やんわりと捉えて離さない、何かが潜んでいる。 カヅキさんの絵を「……縁日の終わりの時刻のような、そうでなければ幼い頃に家路の途中で見た夕焼けのような、高揚感と物悲しさが一体になった不思議な情感……」と評した人がいるが、私の脳裏に浮かんだのは「ゆかた」だ。いずれにしても和の感覚に違いない。描かれているのは猫、テーブル、椅子、パイプ、月に花……特段和風というわけではない。水彩絵の具にしても、和物の専売特許ではない。その不思議こそが、カヅキさんの作品の魅力なのかもしれない。 個展会場でもっと多くの作品と対面したら、その不思議は解けるのか、はたまたもっと深まるのか…… 横浜まで足を運んでみたくなるでしょう?! 個展の詳細は、案内状右側の画像をクリックしてご覧ください。 |