蝉丸源氏物語全帖/終段 雲隠 Kumomagure

2007年11月9日

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『源氏物語』という大作をテーマに制作された『蝉丸源氏物語五十四帖』も、四年という歳月を掛けて、ついに最終段を迎える。今回の見所は四十二帖『雲隠』。光源氏が亡くなる場面で、帖の名だけが存在し、お話しがない。蝉丸さんは、この『雲隠』をはじめて猫の姿を借りずに表現したという。そして五十五帖『夢の浮橋』で締めくくられる。
折しも来年は、源氏物語千年紀。京都ではすでに大変な盛り上がりを見せているとか。こんな巡り合わせも、蝉丸さんの表現に対する真摯な探究心へのご褒美のような気がする。

今回の会場は、最終回に相応しく、松屋銀座。
『蝉丸源氏物語』の他にも、香合や香炉、漆蒔絵、青蜩丸さんの板絵桜などが展示される。

このところ急激な変化を見せる有楽町から銀座へと、秋風を頬に受けながらゆっくりと歩き、最終回としての重みある個展を楽しまれてはいかがでしょうか。


2007年11月14日(水)〜11月20日(火)
10:00〜20:00(最終日は17:00まで)
期間中は無休で、蝉丸さんが在廊されます。

会場:松屋銀座 7F 《遊びのギャラリー》
東京都中央区銀座3-6-1
TEL:03-3567-1211

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