2006年も一週間を残すばかりとなりました。
今年も、日本全国の皆様より、たくさんの使用済み切手とプリペイドカードをお送りいただきました。
本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。
お寄せいただく切手は年を追うごとに増え、今年はダンボール2つが一杯になりました。
皆様の願いが込められた切手は、社団法人日本動物福祉協会に送らせていただきました。
以下、同封いたしました、協会宛にしたためました手紙を転載いたします。
社団法人 日本動物福祉協会御中
このところ、師走とは思えぬ暖かい日が続いておりますが、気が付けば今年も残すところ2週間となりました。
毎年、この時期の恒例となりました使用済み切手とプリペイドカードをお送りいたします。
この一枚一枚は、猫三昧に集う全国の仲間たちから寄せられたものです。切手に託された思いをお汲み取りいただき、お役に立てていただければ幸甚です。
今年も、広島ドッグぱーくの悲惨な現状を筆頭に、動物にまつわる様々なニュースがありました。こうしたニュースの裏側には、ニュースにさえ取り上げられる事のない、多くの問題が潜んでいます。
東京、杉並区では、『動物との共生』を掲げながら、猫の登録義務化や、餌やりへの規制が、まさに出来レースで進行しています。しかも区民の多くがそのことを知らずにおります。
貴会は、被災地での被災動物の保護活動もされていらっしゃいますから、飼い猫を登録制にして、飼い主情報等をマイクロチップに収める効果は大きいと共感される点もおありかと思います。しかしながら、他区に比して、地域猫活動が立ち後れ、行政側の認識も薄い中、このような制度化はいかがなものかと、疑心暗鬼にならざるを得ないのが杉並の現状です。
餌やりの規制に至っては論外です。餌やりを清掃、避妊・去勢とセットにさせようという狙いでしょうが、目の前の命を飢えから救おうという一義的な動作を否定するものです。
猫にご飯をあげると、罰金をとられる…?…?これでは、子供たちの教育もどうなるのかと、憂うるばかりです。
『動物との共生』は、他の命に対する尊重と慈しみが、そこに暮らす人々の心の土壌に根付いて初めて実現するものと考えております。
家のない猫の避妊・去勢に対する協力を求めると同時に、苦情を訴える人にも相応の啓蒙が必要なはずです。苦情を適当にあしらい、あしらい切れなければ規制をかけてお茶を濁すとは、何とも情けのないことです。
この杉並の実情を苦慮して、署名活動等、細々と行っておりますが、検討化委員会のメンバーも反対派はわずか一人と、人選も公正を欠く中、思う効果もあげられずにおります。
以前に東京新聞でもこの杉並の動きを疑問視する記事が掲載されましたが、貴会におかれましても、より高い見地から、行政がすべき事の優先順位をご示唆いただけましたら、幸いです。
全国から寄せられた切手をお送りするにあたり、このように私の地元の案件を取り上げますことは、はなはだ恐縮ですが、この問題の底流には、日本全国が抱える共通の課題があると信じ、お願いする次第です。
私たち、『猫三昧』に集う仲間たちも、目の前の猫に限らず、北極のシロクマや南極のペンギンにも思いをいたし、日々の暮らしの中で、環境保全につながる小さな気遣いを重ねてまいります。
どうぞ貴会の皆様も、ご自愛の上、種差別のない社会づくりを目指して、ご活躍くださいますよう、祈念いたしております。
2006.12.18
『猫三昧』に集う仲間たち
発起人 横倉 初江
http://www.necozanmai.com
yokokura@necozanmai.com
東京都杉並区高円寺南4-28-10 2F
繰り返しになりますが、皆様から寄せられたご好意に添える手紙に、私の地元の問題を取り上げましたことを、お許しください。この杉並の動きは、あまりに唐突で、他地域の方々からの批判も多数耳にしております。地域猫活動自体が立ち後れ、住民の認識も低い中、最初の行政の動きがこれかと思うと、惨めな気持ちになります。各方面からの批判も中枢の胸に届かず、住民の反対意見にはせせら笑いが返ってくるだけの杉並区政は常軌を逸していますが、猫害が声高に訴えられる陰で、猫の保護活動が背を丸め、息をひそめるように行われているのは、杉並に限ったことではありません。杉並の例が、この由々しき問題を白日に曝すきっかけとなればと願っております。
皆様のご協力に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
We Wish You a Merry Christmas!!
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