てっちゃんの自己紹介

本名:ソクラテス
愛称:てっちゃん
性別:男の子
誕生日:1993年4月頃
Neco家の家族になった日:
         1993年4月頃
天国へ旅立った日:1994年10月7日

皆さん、こんにちは。ぼく、てっちゃんです。ぼくは1歳半で背中に天使の羽がはえちゃったから、天国からのごあいさつです。ぼくは、とっても小さい時に道に置き去りにされちゃったの。ものすごくお腹がすいて、目もくっついちゃって、もうダメかと思った。だからおばあちゃんのあったかい手に抱き上げられた時は、本当に嬉しかった。

Neco家にはファイトとマロンという白くて大きなおじさん猫がいて、お外とお家を行き来してたけど、ぼくはお外が恐くて、ずっとお家の中で暮らしてました。でもね、1回だけお外に冒険しに出かけてみたの。見るもの見るもの珍しくてキョロキョロしながらあちこち歩いているうちに、迷子になっちゃって、お家に戻るのに一晩かかっちゃった。Neco家の人は総出で何時間もあっちこっち探してくれたんだ。ごめんなさい。ぼくもお外はこりごりだ。

ぼく、ファイトやマロンおじさんと仲良くしたかったんだけど、ファイトおじさんは『ハーッ』って言って怒るんです。それでもぼくは何度も何度も『ファイトおじさん、遊んで』って言ったんだよ。でもやっぱりダメだった。マロンおじさんも最初のうちはぼくが近づくと迷惑そうにしてたなあ。でもだんだんとぼくを家族として認めてくれるようになりました。ぼくが寝るとき、おばあちゃんを一人占めにするのも許してくれました。

ぼくが大好きだったのは、ままちゃんの靴下。どこに行くにも持ち歩いていて、一度はぱぱちゃんの夕御飯のトンカツの上に靴下落っことしちゃったの。『いっけない!』と思ったけど、ぱぱちゃんは怒るどころか、大笑いして頭を撫でてくれたんです。ぼくが毎晩『おかえりなさーい』ってダッシュでお出迎えしてたから大目に見てもらえたのかなあ。

そうそう、一度、火傷したこともあったっけ。あの頃、Neco家ではヤカンがのせられる石油ストーブを使ってたんです。いつもヤカンの蓋がカタカタ鳴って、湯気がシューシュー出てたんだけど、あの時はそのヤカンがなかったの。ぼく、はしゃいで居間を飛び回ってて、勢い余っていつもヤカンのあるところに乗っちゃったんだ。『アチーッ!』ままちゃんは、すぐにぼくを抱き上げて、冷たいお水で冷やしてくれました。『ごめんね、ごめんね』って言いながら。火傷した手はジンジン痛かったけど、ぼく、泣かなかったよ。それ以来、そのストーブの姿がNeco家から消えました。

ままちゃんが、ぼくが病気じゃないかって初めてラブリーの先生のところに連れて行ってくれた時、ぼく、恐くて診察台の上でおしっこチビっちゃったんだ。先生も看護婦さんもとっても優しいんだけど、やっぱり恐い。次の時もまた次の時もチビっちゃった。でもね、一週間に一度ずつ先生に通ってるうちに、チビらないようになりました。お薬もそう。黄色いちっちゃなお薬を毎日飲むんだけど、これがものすごーく苦いの。最初は泡ばっかり吹いてたけど、ぼく、このお薬がないとダメらしいんだ。だから、ちゃんとお口を大きく開けて飲むことにしました。でもね体温計だけは嫌だ。ままちゃんは、毎日ぼくのお尻に体温計を突っ込んで、体温を測ってはグラフに付けるんだけど、やっぱお尻に何か突っ込まれるのは嫌だよ。

ぼくの写真は、左の一枚だけ。ぼく、もう痩せっぽになっちゃってる。ままちゃんは、写真を撮ると生気を抜かれるっていう迷信にこだわっちゃって、ずっとぼくの写真を撮らなかったんだ。でも、『この一枚だけ』って撮ったのがこの写真。まずまず良く撮れてるよね。

ままちゃんは、ぼくの病気が治りますようにって願掛けしてくれたんだけど、ぼく、これには応えることができなかった。

ぼくは、しばらく天国のお家の中で、ままちゃんが持たせてくれた靴下をおもちゃに一人遊びしてたけど、ロッキーとなっちゃんが天国にやって来てからというもの、それはそれは賑やかな毎日です。ロッキーにいたずらの『いろは』を教えてもらい、疲れ果てて眠るまでいたずらの限りを尽してます。それでもロッキーに言わせればまだまだだそうですが。このままでは『ソクラテス』という哲学的な名前を返上しなければならないかも。Neco家の毎日のドタバタ劇も3人で笑いながら眺めてます。

皆さんの家のお友だちも皆さんと一緒にいつまでも元気で、仲良く、楽しく暮らせるように見守っています。