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らーの自己紹介 本名:ラッキー |
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はじめまして。ぼく、らーちゃんです。Neco家にとって革命的な存在だったロッキーのお兄ちゃんだということで、『ラッキー』という名前になったの。 ぼくは毛の色も斑点の位置も大きさもロッキーと瓜二つ。Neco家の人ばかりでなく、高円寺南口界隈の人ならみんな、ぼくを一目見て、ロッキーママの子供、ロッキーの兄弟だと分かるだろうと思うよ。ただ一つ、他のロッキー一族と違うところは、尻尾!ロッキー家はみんな尻尾が複雑に曲がってるんだ。美人のえりちゃんも、先っちょが曲がってるんだよ。でも、ぼくのは真直ぐ。ぼく、尻尾が自慢なんだ。 |
ぼく、一度はお家のある猫だったんだよ。でもなぜかホームレスになっちゃったんだ。高円寺をふらりふらり歩いていた時、何度もぱぱちゃんやままちゃんと出逢ったんだけど、ぼく、首輪をしてたから、飼い猫と間違えられて、助けてもらえなかったんだ。ままちゃんは『ロッキーのお兄ちゃん』って声をかけてくれたけど、やっぱ恐いから、1m近寄ってくると1m逃げて、捕まらないようにしてたの。 でもね、すっごくお腹がすいちゃった日に、ぱぱちゃんの会社のベランダに行ってみたんだ。ぼくを見つけたままちゃんは、ベランダに一番近い机の上に、何やらおいしそうな物を置いてくれたの。あの時ばかりは、『恐い』より『食べたい』が先だったなあ。そっと机に手を延ばした途端、ままちゃんに捕まっちゃったんだ。しかもだよ、机の上の食べ物、何だったと思う?チョコレートだったんだから、ぼくも焼きが回ったもんだよね。 ぼく、首輪をしてたんだけど、耳は切れてるし、顔にも傷があったから、お家がないってこと、分かってくれたんだ。それで、めでたくNeco家に連れていってもらったの。 |
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お家について、ホント、びっくりしたよ。あっちもこっちも猫だらけ。いくら『ハーッ』って言ってみたところで、多勢に無勢。勝ち目はないよ。だから、みんなと離れて小さくなってたんだ。それでも、食べる時は、遠慮しなかったよ。食べ物のありがたさは身にしみてたからね。だけど、トイレに入れば、6匹に囲まれ、行く道はことごとく塞がれるんだ。堪忍袋の緒も切れるってもんだよ。何度か小競り合いを起こしたんだ。こっちは世間の荒波に揉まれてるんだ、箱入りに負けるわけがない。と思ったのは、ぼくだけじゃない。あまりの『いじめ』にNeco家の人も『遠慮しないで、やっちゃえ』って応援してくれた。一発、二発、ねこパンチをくり出した。ところが、なぜか相手は無傷。ぼくは野良時代より傷が増えた。 |
今じゃ、2階のお部屋とベランダがぼく専用になったんだ。と言うと何だか偉そうだけど、ぼく、弱虫だから、みんなと別々に暮らしてるの。今までみんな、お家全部を使って遊んでたから、ぼくの部屋に入りたがって泣いてるんだ。ちょっぴり申し訳ない気がするけど、仕方ないよね。でも、えりちゃんだけは、ぱぱちゃんにくっついてお部屋に入ってくるんだ。えりちゃん、威張っててさ、ぼくのこと、追っかけ回すんだよ。君子危うきに近寄らず、ぼくはすごすご逃げることにしてます。 気の弱いぼくですけど、どうぞよろしくお願いします。 |
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