まーの自己紹介

本名:マロン
愛称:まーちゃん
性別:男の子
誕生日:1986年だったと思われる
Neco家のメンバーになった日:
         1986年の夏
Neco家を去った日:2000年9月

みなさん、こんにちは。ぼく、マロンです。15年前の夏、腹ぺこで死にそうだったぼくは、Neco家のキッチンの網戸にへばりついて、必死で泣き続けたんです。そんなぼくを見兼ねたNeco家の一人息子がおばあちゃんに頼んでくれて、めでたくNeco家の一員になりました。そうは言っても、何でもかまわず食べてたぼくは、お腹がすっかり悪くなってて、おむつをする代わりに、しばらく兎小屋に同居させてもらったんです。ウサギさんたちは嫌がらずに、赤ちゃんのぼくを置いてくれました。

当時、ファイちゃんは家族の愛情を一人占めしていたから、ぼくの出現は嬉しくなかっただろうと思います。ぼくは、ファイトと同じ真っ白な体。尻尾は真直ぐで、目は茶色でしたけど、ファイトにそっくり。文字どおりファイちゃんの影のように暮らしてきました。ぼくが自己主張するのは、唯一食べる時だけ。赤ちゃんのころのひもじさは、一生抜けることがないのかもしれませんね。

ぼく、写真映りがいいんです。この写真は近所の企業主催のペットフォトコンテストにままちゃんが出展したものです。この写真、グランプリになったんですよ。ままちゃんは優勝カップをいただき、写真はテレフォンカードになりました。

ファイちゃんは意地悪をするわけではありませんでしたけど、仲良くもしてくれなかった。ある日、ファイちゃんがよその猫と喧嘩をしてたとき、ぼく、思わず、よその猫と一緒になってファイちゃんを攻撃しちゃったんです。ファイちゃんに手を上げたのは、後にも先にもその時一回きり。日頃の鬱積が思いがけない形で出ちゃったんですね。
それでも、ファイトはぼくの命の恩人。ぼくが口の中の動脈を切って、たくさん血が出て死にそうになったとき、ファイちゃんの血をもらって輸血したんです。瀕死の淵からの生還でした。以来、ぼくは外敵と闘う役を引き受けました。ぼく、決して喧嘩は強くないけど、絶対背中を向けないんです。耳は切れ、歯は抜かれ…でも前へ前へ。そんなぼくの気迫に、敵は去っていきました。

ぼくは歯槽のう漏だったので、13歳くらいの時には歯が全部抜けちゃったんです。大好きなお刺身がうまく食べられなくなって、悲しいです。喧嘩をすることもなくなりました。

ロッキー一族が我が家に来て、一挙に家族が増えました。ぼくは賑やかな子供たちに囲まれて、平穏な日々を送っていました。そんなある日、ぼくは家の中でそそうをしてしまったんです。もはやこれまで。ぼくは、14年暮らしたNeco家を去ることにしました。それが、ぼくの美学だから。そんなぼくの気持ちをままちゃんは大切にしてくれました。決して探さず、それでも毎晩、星を見上げて、ぼくに話し掛けてくれるんです。ちゃんと聞こえています。よかったら、みなさんもお星さまに向かって声を掛けてください。ぼくには、みなさんの顔がちゃんと見えますから。