ファイトの自己紹介

本名:ファイト
愛称:ファイト
性別:男の子
誕生日:1985年だったと思われる
Neco家のメンバーになった日:
         1985年9月のお彼岸
体重:3.8キロ

諸君、元気かな。わしは、ファイトじゃ。
Neco家一族の最長老での。あれは16年前になるかのお。Neco家がお彼岸のお墓参りに霊園にやってきた時、箱に入れて捨てられたばかりのわしを拾ってくれたんじゃ。
自分で言うのもなんじゃが、わしは真っ白な体に、青い目、尻尾こそ曲がっておるが、それはそれは美しい猫での。
Neco家の人も大切に育ててくれたんじゃ。
あれから16年、Neco家とは苦楽を共にしてきた。見送った仲間も猫5匹、うさぎ2匹。悲しさも寂しさも心の奥深くしまって、凛として生きてきたんじゃ。人に媚びず、適当な距離を保って暮らす…これこそ猫たる所以と心得ておるが、今の我が家の猫どもは、どうもいかん。人の後を追い回し、トイレにまで入り込む始末。あれは犬じゃよ。わしが家に戻ると纏わりつくし、煩わしくてかなわない。まあ、ロッキーの兄弟たちは、外に出してもらえないのだから、仕方がないかもしれないが、家の中は蜂の巣をつついたような騒ぎで、のんびり寛ぐ場所もない。いきおい、わしとロッキーママは、外で暮らすことが多くなったんじゃ。16歳にして、宿無し同前の暮らし振り。プライドの高いわしとしては、納得はいかないが、家の中の騒ぎを思うとやむなしじゃ。とは云え、寒さは身にこたえてのお。近頃は朝晩は家にいるようにしておる。

うるさい、わずらわしい、といっても、我が家の猫どもはやっぱり家族じゃ。家族の窮地は救わねばならぬ。とんちゃん、ニセド、ごんちゃんの茶色三羽がらすは、たまに家を脱走するんじゃが、臆病者のごんちゃんは、脱走したものの『恐い恐い』でとんでもない所に入り込むんじゃ。ままさんが必死で捕まえようとするんじゃが、人間には限界がある。そんな時はわしの出番じゃ。近くまで行って脱出の手本をみせるんじゃ。何度も何度も繰り返して見せる。それから『ここまでおいで』という所でじっと待つ。わしの舎弟の『お友だち』も手伝ってくれるんじゃよ。内弁慶の箱入り猫ども、本当に世話が焼けるが、まあ、かわいいもんじゃ。家の中では母親にまで飛び掛かっていくニセドでさえも、わしには一目置いておるからのお。
16歳ともなると、ひがな居眠りをしているのが普通らしいが、家族を守り、近寄る外敵と闘っているわしには、居眠りをする暇もない。今では骨と皮ほどに体重も減ったが、これも軽い身のこなしには役立っているやもしれぬ。わが子も守れぬロッキーママは当てにならぬ故、わしはこれからも老体に鞭打って、父さん役を引き受けねばならぬのう。役割を持つことが長寿の秘訣と思い、頑張るつもりじゃ。