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キャット・フードの選び方

自然食品を使い、慎重に栄養バランスを考えたホーム・メイドの食餌は、いかなるキャット・フードにも勝るというのが、大半のフード・メーカー、獣医師、研究者の共通の見解のようですが、部分的あるいは全てをキャット・フードに頼らざるを得ないのが現実ではないでしょうか。それならば、できる限り良質なフードを選ばなくてはなりません。以下は、キャット・フードを選ぶ際のチェックリストです。これをガイドラインとして愛猫に最も相応しいフードを選んであげてください。

*総合栄養食であること
総合栄養食には、

「この商品は、ペットフード公正取引協議会の定める分析試験の結果、総合栄養食の基準を満たすことが証明されています。」
「この商品は、ペットフード公正取引協議会の定める給与試験の結果、総合栄養食でることが証明されています。」

といった表記が許されています。できれば、「分析試験」より「給与試験」と謳っているフードを選びましょう。

*副産物を含んでいないこと
「副産物」とは、内臓、骨、血液、頭、手足、くちばし、爪、皮膚、皮毛、糞尿等、人食用にならない部分のことです。これらはもっとも安価な動物性タンパク質源ですが、一様に混ざりあわず、同じ商品でも缶ごとに内容と質が大幅に異なってきます。したがって、信頼に足るフードにはなり得ません。

*動物性タンパク質源を副産物のみに依存するフードではないこと
猫のように肉食動物の場合、獲物のすべて、内臓等を含むすべてを食べますから、一概に副産物が悪いということではありませんが、動物性タンパク質源のすべてをこれに依存するフードだけを与えるのは好ましくありません。

*何の肉なのかを表記してあること
原材料に単に「肉類」と表記されているものは避け、豚肉、とり肉といった特定の食材が表記されているものを選びましょう。

*獣医師の指導を待たずに、「ライト」「シニア」「毛玉ケア」などは選ばないこと
こうしたフードには、酸化剤や過剰な繊維を含んでいたり、脂肪質が不足していたりすることがあり、皮膚、皮毛等に問題が起きる場合があります。

*「ナチュラル」という表記があること
最近では有害なBHA、BHT、エトキシキンといった合成保存料を使わずに、ビタミンCやEで保存しているブランドも出てきているようで、「ナチュラル」であることをセールス・ポイントにしているものがあります。こうした商品は、完全ではないにしても、合成保存料などの含有率は少ないと思われます。ただし、「ナチュラル」という表記については、客観的根拠がない限り使ってはいけないことになっていますので、これに違反して表示しているのか、本当に「ナチュラル」なのか、メーカーの信頼度等を含め、注意して吟味することが大切です。

*賞味期限を確認すること

*ドライフードの袋を開けた瞬間にいやな臭いがした場合は直ちに返品すること



選んだフードを、猫がまったく食べてくれないのは問題ですが、食い付きのいいフードが良いフードというわけではないことを、ここで再度確認しておきましょう。

【キャットフードの保存方法】
ドライフード:密閉容器に入れ、湿気のない涼しい場所に保管する
ウェットフード:缶やパックから出し、ガラスもしくは陶磁器の入れ物に移して冷蔵庫で保存する



【参考サイト】
http://www.api4animals.org/

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