あの街:新橋・港区立生涯学習センター

May 2005   reported by katz


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新橋にある港区立生涯学習センターは、少子化のあおりで廃校となった小学校を再利用している施設です。
名前は堅苦しいのですが、閉鎖的な環境ではなく、敷地の一部は公園として一般に解放されています。

そして、ここは、公共の施設でありながら、ノラのための家を茂みの中に置くことが許されてもいるのです。

その訳は、有志の方が進んで公園の掃除をしたり、猫の去勢手術を行なったりと、人間と猫との共存を図っているからです(残念ながら、今回の撮影時には彼らと会うことは出来ませんでしたので、細かい話はよくわかりません)。
この公園は、忙しい雰囲気に支配されているビジネス街の中でオアシスとなっています。人間は人間で、それぞれ腰を休め、猫は猫で気ままに過ごす。お互いに干渉することなく過ごしている姿をみるにつけ、理想的な環境だな、と思いました。

これも、やはり有志の方の努力のおかげ。草の根運動を続けることで、都会の猫を護ることができるという好例を、ここに見ました。


猫の小屋は2ブロックに分けられており、こちらは生涯学習センタービルのすぐ近くにあります。こちらには三毛族、牛猫族が生息してます。日当たりがよく、活発な仔が多いのも特徴です。

もう一方のブロックは、ビルから離れた茂みにあります。日があまり当たらないのですが、隣に中華料理屋の換気口があり、年中暖かい風が吹いているせいか、近所のノラ(茶トラがそう)も寄ってくる場所です。




定着しているのは牛猫とブチの二匹(今回調査による)。以前は茶トラ白など、もう少しいたはずなのですが、去勢手術のせいか、確実に数は減っているようです。その証拠に、このブロックにあった小屋は、以前より減少していました。さびしい気がしますが、これも生存条件とあれば仕方ないのかもしれません。去勢手術を施さなければ、その場で保健所に連れて行かれてしまうかもしれないのですから…。

katzさんからの町猫レポート第二弾でした。
東京のど真ん中に、猫と人間が『いい感じ』に暮らす、こんなスポットがあったなんて……
町で暮らす猫たちを守ろうとするボランティアの方々の思いと、日々の活動の積み重ねは、
ともすると頑になりがちな人の心をも動かすことができるのですね。
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