わが町のご自慢猫スポットは、荻窪八幡さま。Neco家の氏神様でもある。
鳥居は青梅街道に面していながら、境内に入ると行き交う車の喧噪も届かぬ別世界が広がる。決して大きな神社ではないが、いつ行っても隅々まで見事に掃き清められており、静謐な空気が漂っている。
この神社は、今から1100年程前の寛平年間に、応神天皇を祭神として建立されたと伝えられている。1051年には源頼義が奥州の安倍貞任征伐の途中、ここに宿陣して戦勝を祈願し、凱旋の時(1062年)、神恩に感謝してこの神社を厚く祭ったという。また、1477年4月、江戸城主、太田道灌は、石神井城主、豊島泰経を攻めるにあたって、先の源氏の故事にならって、この神社に武運を祈願した。その際に植えた槙の樹一株が、今も「道灌槙」と呼ばれ、この神社の御神木として大切に保護されている。
本殿には、浅草寺に次いで都内で二番目に古い狛犬一対が保存されている。
と、この荻窪八幡は、なかなか由緒正しき神社なのだ。
神社を守る宮司さまが、その誇るべき歴史を大切に伝えているようで、気紛れに参拝するnecoでさえ、一歩足を踏み入れると背筋がピンと伸びるような気がする。背筋が伸びているのは、参詣する人ばかりではない。そこに居る猫たちもまた、実にしゃんとして、独特の気品を漂わせている。もちろん、神社に居着いたノラちゃんたちだ。
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