タロットは、グッズというより、アートかもしれない。一枚一枚に描かれるシンボルは、単なるシンボルを超え、立派な絵画であり、ドローイングであり、グラフィック・デザインだ。額に入れて飾っておきたいような作品ばかり。それが22枚、あるいは78枚揃っているのだから、タロットは何と贅沢なのだろう。
初めて猫のタロットを手にしたとき、タロットのにわか勉強をしたのだが、一朝一夕に理解できるものではないことだけが分かった。タロットの入り口で立ち止まってしまったわけだが、それでも、タロット・カードの持つ独特の雰囲気に魅了され続けている。『猫』の資質とタロットの本質も重なり合うところが多いのではなかろうか。
猫のタロットというと、Tarot of the Cat People が良く知られているが、ここでは、ドローイングの猫のタロットを紹介しよう。いずれも大アルカナカード22枚だけのセットだ。 |
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Les Tarot du Chat
イタリアの猫アーティスト、Evelyne Nicod の作品。1991年、Gatteria
発行。1000部限定のセカンド・エディション、シリアル・ナンバー付きだ。
シックなマーブル紙をあしらったケースに収められている。Nicod 独特の丸みのある猫が、シリアスな視線を送ってくる。
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I Gatti
こちらもイタリアのアーティスト、Osvaldo Menegazzi
の作品。1990年、Il Meneghello 発行。2000部限定のセカンド・エディション、シリアル・ナンバー付きだ。小さなデックだが、一枚一枚に楽しいモチーフの猫たちが、細密に描かれている。
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Chat du Marseille
アメリカのアーティスト、Elaine Moerti が自分で出版したデック。2004年発行の第1版。
1761年に木版で発行されたマルセイユ・デック、Conver に準拠している。原典の雰囲気を保ちながら、人間を猫に置き換えたのがこのデックだ。同封のブックレットもいかにも手作り。布のタロット・バッグに収められている。
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I Gatti Buffi
こちらもイタリアのアーティスト、Osvaldo Menegazzi
の作品。1990年、Il Meneghello 発行。2000部限定のファースト・エディション、シリアル・ナンバー付きだ。同じ
Menegazzi の作品でも、前出の I Gatti とは、すべて異なるモチーフが描かれている。イタリア語で書かれたブックレットが同封されている。
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