今回は、猫柄のヴィンテージ・トランプの第一弾として、シングル・デックのカードをご紹介しよう。 いずれも、1940〜50年代のもので、ブリキのおもちゃのような懐かしさを感じさせてくれる。テーブルを囲み、このトランプで遊んだ家族の笑い声や、部屋のやわらかな灯り、ゆったりとした時の流れが伝わってくるようだ。快適さや便利さと引き換えに、私たちが失ったものがたくさん詰っているようなトランプたち……眺めていると、切なくなってくるのは、私だけだろうか。 |
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アメリカ、Arrco Playing Cards 社製。1950年前後のものと思われる。 スツールに座った子猫は、何を見ているのだろうか。セピアがかった色調がノスタルジック。 |
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これも、Arrco Playing Cards 社製。ヴィンテージなのに、ワックス・ペーパーに包装されたままの状態で手に入った。 スカートをはいた子猫が歌っているモチーフ。その大きな歌声が聞こえてきそうだ。やけに太い尻尾が可笑しい。 |
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イギリス、John Waddington 社製。ケースにメタルのエンプレムが付いている。 シャムの子猫を描いた単純な絵柄だが、その単純さに妙に引きつけられる。 |
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アメリア、Western Product 社製。1940年代のもの。未開封の状態でゲットした。 青いサテンのリボンを首に巻いた白猫が、木製の犬のおもちゃを引っぱっているモチーフ。爽やかなライトブルーの地に猫の白い毛が映える。 |
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アメリカ、Western Product 社製。こちらも1940年代のもの。 2匹の子猫の表情が何とも人間的。古き良き時代を彷彿とさせるのは、この猫の表情なのか、はたまたレースの縁取りなのだろうか。あるいはピンクとブラックの2色刷のせいかもしれない。 |