2003年が暮れようとしています。
この一年、みなさまのあたたかい応援に支えられ、『猫三昧ドットコム』も新しいページをたくさん加えることができました。
ヒット数も右肩上がりに増え、月間25万ヒットを数えるまでに成長しました。
これも一重にこのサイトをご覧いただいているみなさまのお蔭と、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

また、『大募集』のコーナーで募集させていただきました、使用済み切手をお送りくださいました多くのみなさま、本当にありがとうございました。全国から届いた切手の一枚一枚が、そこに込められたみなさんの思いで、ほのぼのとあたたかく感じられました。切手は、年末ぎりぎりの12月26日、一括して社団法人日本動物福祉協会に送らせていただきましたことを、ご報告させていただきます。本当にありがとうございました。

今年、私の周りでは、初めて猫と一緒に暮らすようになった方も多く、そのほとんどの方が、保護施設から譲り受けてきたり、里親を探す間だけ預かっていたはずが、結局自分で飼うことを決意したりと、何より嬉しい『猫三昧』生活のスタートを切ってくださいました。
また、札幌のふくちゃんパパが、ユメちゃんを家族に迎えた時に『猫談義』に書いてくださった、「多頭飼いがこんなに楽しいとは知らなかった…」というくだりを読んだときの喜びは、言葉にならないほどでした。

昨年は、2002年の終わりに Best 5 Events というコーナーを設け、一年間の5大イベントをまとめたのですが、今年は、見送ることにします。
今年は何があったかな、と振り返ってみると、4月に17年半一緒に暮したファイトが去り、8月には、小さな小さなメグちゃんのか弱い命の灯が消えました。一緒にいられたのはわずか13時間だけでしたが、メグちゃんの体から抜けていった命の重さは、メグちゃんの体の何倍もあったように思います。この二つの別れは、イベントという言葉には馴染まず、かと云ってこの別れを抜きに今年を語ることもできず、結局 2003 Best 5 Events を見送ることにしたのです。

人間も、もちろん限りある命ですが、その70年、80年という時間は、凝縮しきれるようなものではなく、人間の4分の1の時間しか持たない猫の存在があって、はじめて、今という時の密度を濃くできるように思います。
密度の濃い時間を送るということは、忙しがることでも、慌てることでも、追われることでもなく、むしろその対極にあると思うのですが、どうも、私の2003年は、ひたすら追われて過ぎていってしまったようです。それは、風に吹かれるたびに居場所を失い、行き先も定まらずくるくると回り続ける落ち葉さながらで、私の時間の重さは、残念ながら未だ落ち葉並みといったところでしょうか。
来年は、もう少しゆったりとした時間を過ごしたいと、今、しみじみ思っています。

みなさまの2003年は、どんな一年でしたでしょうか。

あと8時間あまりで新しい年がやってきます。
2004年が、みなさまと御家族、愛する猫たちにとって幸多からんことをお祈りして、今年最後のページを締めくくらせていただきます。