『今』 (H.17.12.31)

クリスマスを挟み、随分更新の間があいてしまいました。
年末がドタバタになってしまうのは例年のことながら、今年は、27日に仕事を『強制終了』。続く大掃除も30日でまたまた『強制終了』。やり残した仕事や掃除が年々増えていきます。馬力の低下でしょうか。
今年は、神社猫のじん子(本名『アール』)と出逢い、一期一会の意味が少し分かったような気がします。

9月には、チビタが天国に行きましたが、しばしの別れをうまく別れられるようになりました。多くの猫たちとの出逢いと別れを重ねるにつれ、『今』の重さを実感し、納得のいく時間を過ごせるようになったからだと思います。

家をしっかり守ってくれてきた母親もずいぶん年をとりました。人が猫の4倍の時間を持っていることに、今は感謝をしています。これまで母親が受け持っていてくれた数々の雑事を、少しずつ私が引き受け、一向に減る様子のない体重を支え切れなくなっている足となって生活する時間は、やがて必ず訪れる別れを納得のいくものにしてくれると思うからです。ことのほか面倒見の良い母親に頼り切り、どっかと座り込んでいた私が、自然に家の中を走り回るようになったのも、人の4分の1の時間しか持たない猫との暮しのお陰かもしれません。

数多くの自然災害や、多発する悲惨な事件も、『今』のかけがえのなさを思い知らせてくれます。

『今』……2005年最後の日を迎えた『今』……キーボードを叩く私の周りで、コエリちゃんは今年何度目かの発情期でなき続け、レオナはネズミもオモチャを追い掛け、ゴンちゃんは二重に重ねた座ぶとんの上で眠り、宮沢さんの攻撃を食らったトンちゃんはいじけ気味に丸くなり、らーちゃんがうろうろ歩き回っています。こんな何でもない物音や光景がありがたく、涙がこぼれそうです。

今年一年、猫三昧を支えてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
新たなる年が、あたたかく、穏やかで、喜びに満ちた年となりますよう、お祈りしております。