外猫騒動フォト・ダイアリー:その1(H16.7.8)

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6月25日

「いた、いたよ」
お父さんの声に、バルコニーに出て、隣のビルとの間の僅かな隙間を覗いてみる。5匹の子猫を発見。
子猫の声が聞こえるという噂は本当だった。
いつここに運んできたのだろう。
今、neco家にいる6匹兄妹も、このゴミだらけの隙間出身。
人間もカラスも入れないこの隙間は、子育ての名所らしい。

5匹の中でも、特にはしっこいのが、このサバトラ白。クリクリの目が愛らしい。動きも活発だが、警戒心も強い。

全身サバトラの母猫にクリーム色の猫が2匹生まれた。父親はどんな猫なのだろう。クリーム色は、おっとりとしているのか、元気がないのか、動きが鈍い。こんな寝姿に、死んでしまったのかと、ハラハラ見守るばかり。

母猫が2匹?と思いきや、母猫とそのまた母親と判明。2匹がタッグを組んで、子猫を守っている。
これでは、子猫の保護も難しそうだ。

これが母猫。昨年の9月に生まれたばかりの子猫だ。それでも、しっかり母親の役割をこなしている。
お腹はぺったんこ。げっそり痩せて痛々しい。せっせとご飯をあげなくては。

この猫は、母猫の母親、おばあちゃんだ。ほぼ同時期にこの猫も子供を生んでいたことが、後に判明。母系子育共同体といったところか。

はしこいサバトラ白は、時々母猫と一緒に隙間から出て、広々としたところで、おっぱいを飲んでいる。
母猫は、バルコニーからカメラを向ける私に警戒を怠らない。

6月29日

ご飯をあげに階下に下りた時に、子猫の悲鳴を聞く。振り返ると、近くのお好み焼き屋さんの店員さんが、この子猫を抱いてこちらにやって来る。溝にはまっていたのを助け、母猫のところに戻すつもりだったとのこと。すぐに譲り受けて、家に連れ帰る。
向こう見ずなこの子は、「むーみん」と命名。

「むーみん」を箱に入れて駐車場に向かう途中、例の隙間の道路に近いところに、この白をみつける。指を動かして誘導すると、素直にこちらにやってきた。無事保護。
おっとりとしたこの子は、「モナコ」。
名前の由来は、今は秘密。

neco家の先住者は、内弁慶揃い。
予期せぬ新参者に、一定の距離を保ち、固唾を飲んで見守るばかり。

そんな先住者の緊張など、おかまいなしに、2匹は、さっさとご飯皿に近付き、先住者のご飯を失敬。

トイレも、一回入れてあげただけで、しっかり覚えた。一度もそそうをしていない。
家の中の3ケ所のトイレを自由に使っている。
2匹は、トイレも一緒。

子猫は子猫どうしが一番。
お腹が一杯になり、トイレも済ませると、さっそくレスリングに興じる。

何ごとにも動じないチビタは、子猫を快く迎えた。だが、この後、すっかり声が出なくなるは、下痢はするは、と元気がない。精神的なストレスなのか、急に襲ってきた猛暑のためか、冷房病なのか…

お人好し宮沢さんも、すぐに子猫たちの良きお兄にゃんになった。寄ってくる子猫を舐めてやり、一緒に眠る。
子猫たちの姿が見えず、私たちが探していると、その気配を察して、一緒に探してくれたりもする。

7月1日

子猫達は、順次保護できるとして、問題は、母親たちの避妊だ。
なんとかキャリーに誘い込めないかと、大きめのキャリーを購入。ご飯皿を中に入れて階下に設置した。

母猫は、妙な箱の出現を、近くに置かれた台車の下から覗いている。
私との距離、1メートル。
さあ、入ってごらん。
おいしいご飯があるよ。

バルコニーから階下を覗くと、母猫はキャリーに入って食事中。これなら、何とか捕獲できるかもしれない。
でも、長い尻尾がキャリーの外に伸びている。

7月4日

お父さんの会社の社員さんが、子猫を一匹捕まえてくれた。
例の隙間の道路際で遊んでいたとのこと。母猫のおっぱいが良く出るのか、丸々している。体も「むーみん」より一回り大きい。
ライオンの赤ちゃんそっくりで、手足も大きい。「レオ」と命名。女の子なら「ネオナ」にする予定。

遊び相手が増えて嬉しい「むーみん」。でも「レオ」相手のレスリングでは、いつも下敷きになってしまう。

7月7日

「むーみん」は突然里心がついてしまったらしい。らーちゃんを母猫と間違えたのか、夢中でおっぱいを探る。
らーちゃんは男の子なのに、「むーみん」のしたいようにさせていた。お陰でおっぱいは真っ赤になった。

末っ子ぬーちゃんも、おっとり「モナコ」は可愛いと見える。耳やお尻を舐めてやり、一緒に眠る。
このぬーちゃんも、声が出なくなった。チビタと一緒だ。やはり冷房で風邪をひいたのだろうか。