NECO家の猫分布 (H14.7.25)

NECO家の猫分布も新メンバーを加えるたびに、季節ごとに、そしてそれぞれの性格や相性によって様変わりを繰り返してきた。目下は3、2、5、3という分布で落ち着いている。

玄関前の3匹:ファイト、ロッキーママ、お友だち
庭先の2匹:クロちゃん、キャラリン
1階の5匹:ニセド、トンちゃん、ゴンちゃん、宮沢さん、ぬーちゃん
2階の3匹:らーちゃん、エリちゃん、隣の宮沢さん

『宮沢さん』は1階と2階を行き来する唯一の存在。大好きなベランダに出るためには、『隣の宮沢さん』の執拗なまでの『す〜りすり』に耐えねばならないこと、弟分を持ってめっぽう強くなった『らーちゃん』に対しては下手に出ること、この2つの条件を受け入れた上での行き来である。『ぬーちゃん』もままちゃんを慕って2階に来るのだが、『隣の宮沢さん』の『す〜りすり』に威嚇の「ハーッ」で応じ、すぐに追い出される。これまで自由に行き来していた『エリちゃん』も、2階にいる時間が長くなるにつれ、1階の面々に、寄るな、触るなの「ハーッ」を連発。自分から走って2階に駆け戻るようになった。
『トンちゃん』は相変わらず『隣の宮沢さん』の姿を見ると首を堅くして1階に逃げ戻り、『ニセド』と『ゴンちゃん』は2階にまったく興味を示さない。一方『隣の宮沢さん』は、ドアが開くたびに廊下にのこのこ出てくるが、台風の目のような存在だけに、可哀想だが2階の部屋に連れ戻すことになる。

1階のクインテットには良い名前が付いた。『ドリスターズ』だ。「いかりや長介」役はもちろん『ニセド』。以下、加藤茶=トンちゃん、高木ブー=ぬーちゃん、仲本工事=ゴンちゃん、志村けん=宮沢さん、となる。このキャスティングには誰もが納得。何も知らないNECO家の一人息子にキャスティングさせたら迷わず同じ結果となった。
2階の3匹は、『チャンバラ・トリオ』といったところだろうか。

玄関の3匹の内『ファイト』だけは、暑い日中、冷房を求めて屋内に入ってくる。骨と皮のロートルだが、その威厳に翳りはなく、『ドリフターズ』も一目置いている。『ロッキーママ』は、屋内に入れられようものなら、『ドリフターズ』に怯え、こそこそ隅っこで縮こまる始末。自ら家に入ることはない。『お友だち』はこの2匹とつるみ、『クロちゃん』と一線を画したつもりでいる。おばあちゃんのゴミ出しに3匹でお伴をする光景は今も変わらない。ところが脳天気でずうずうしい『クロちゃん』は、『お友だち』が境界線と定めた庭の木戸をくぐって、時折玄関前に出没する。お決まりの「ギャオーッ」「アオー」の開演だ。そうでなくともご近所迷惑を心配しているのに、時を構わず繰り広げられるこの一幕は、まさに冷や汗物だ。夜中であろうが、明け方であろうが、最初の一声で目覚め、パジャマ姿にほうきを手にして家の周りをうろうろするはめになる。

そんな『クロちゃん』だが、一応庭先を自分のテリトリーとしている。例の噛み付き事件以来、この庭先を本拠に定めた『キャラリン』とも仲良くやっている。というか、遠慮がちにつきあっている。不思議なことだが、『キャラリン』には誰も敵意を持たないようだ。敵に回すには『キャラリン』は強すぎるのかもしれない。最近ではガラスに顔を擦り付けるようにして、ご飯やミルクをねだり続ける『キャラリン』だが、このガラスこそが絶対の境界線、安全冊。ミルク皿を置こうとガラス戸を開けると、さっと身を引く。逆にガラスさえ閉まっていれば、『ドリフターズ』の誰と鼻面をあわせようが、平気な顔であくびしている。

この猫分布、今後どのように変わっていくのだろうか。