『ニセド』連日の脱走 (H14.6.15) 以前から、外に出るチャンスを伺い続け、わずかなチャンスをものにしていた『ニセド』だが、さらに積極的な手段に訴えるようになった。下準備をするのは、もちろん『トンちゃん』。ひがな外に通じるすべてのドア、窓が開かないかチェックを怠らない。ドアノブを上手に動かしてドアを開けられるのも『トンちゃん』だけだ。 強行手段その1:朝、空気の入れ替えのために網戸にしていた窓から脱走。 強行手段その2: バスルームの網戸の網を切り裂いて脱走。 頭を使い、体を使い、待望の外へ飛び出したものの、踏み締める草のひんやりとしたやわらかさ、降り注ぐ太陽のあたたかさ、そよぐ風の心地よさを満喫するのは『ニセド』だけ。『トンちゃん』は『クロちゃん』や『カラリン』と出くわして例の首カチカチ状態に陥り、さっそく御用となる。『宮沢さん』はお隣の勝手口でくつろいでいたところを、コップ一杯の水をかけられ、ほうほうの態で逃げ帰った。『ニセド』は朝の2、3時間外界を満喫し、おもむろにご帰還。それでも外界は疲れると見え、残る一日を眠って過ごす。 『ニセド』の脱出は止められないかも…が、ここで諦めてはいけない。『ロッキー』が残した警告を思い出さなくては。かくしてNeco家は梅雨入りしたじめじめした天気の中、わずかな晴れ間に空気の入れ替えもままならず、外に通じる窓という窓、ドアというドアを厳重にロックしたまま暮らすはめとなった。 |