ウッドデッキ完成 (H14.10.6) 2階という空間、ベランダで浴びる陽の光り、そよぐ風…1階組が、そのすべてを失って1年が過ぎた。網戸のロックなど何の役にも立たず、網を破き、果ては網戸ごとすっ飛ばして脱走を繰り返したツケも回り、1階の窓という窓はすべて閉め切られ、空気の入替えもままならない状態に、人間どもも最早限界。ついに南側の猫の額ほどの庭先にウッドデッキをつけることになった。 1年ぶりに大きく開け放たれた窓からは、木の香りを乗せた風が流れ込み、心の扉まで開け放たれたような喜びがわいてくる。ガラス一枚がこれほど息苦しかったとは…。一回り大きくなった空間と渡る風に、時さえゆったりと流れて行くようだ。 デッキの完成を一番喜んだのは『パパちゃん』。毎朝、毎晩、デッキ デッキが完成した当日は、見慣れぬものの出現に、警戒していた面々 回りに張られたラティスは、格好のクライミング場となるだろうという予想に反して、上ったのは『トンちゃん』だけ。一見がら空きと思われた部分に金網が張ってあるのを確認してからは、上ろうとしない。今、彼らが熱心に調査しているのは、今のガラス戸とデッキの柱との4センチほどの隙間。外界と通じる唯一の隙間だ。何とか、頭を突っ込んでみても、残念ながら通り抜けられない。それでも、諦めることなく、取っ替え引っ換え、その隙間を念入りに調べている。 このウッドデッキには、通い猫用のスペースも確保されている。『ク ビッグニュースが一つ。『キャラリン』が帰ってきたのだ。多少きれいになっていた体は再び泥々に汚れ、両目の下には赤黒い目やにが帯になっている。それでも痩せ細ったわけではない。姿を見せずにいた2週間、一体どこで何を食べていたのだろう。他に餌場を見つけたのだろうか。久方ぶりの『キャラリン』の出現に、『おばあちゃん』はミルクだの、猫缶3色弁当だのをせっせと作り、目の前に置いてあげたが、こちらの心中など解さぬかのように、ゴロリ、デッキに横になっている。夕べになって、ようやくご飯に口をつけた。持病はやはり悪化しており、一口ごとに大変な騒ぎで口を拭っている。また、薬入りのご飯をあげなくては。やっとの思いで食事を終え、のんびり顔を洗っていたところへ、『クロちゃん』がやって来た。これは、まずい!案の定、『キャラリン』は一声『ハーッ』と威嚇の叫びを残して去り、『クロちゃん』は何ごともなかったかのようにご飯を食べ始める。何とか折り合ってくれないものか、と思案に暮れて『クロちゃん』の姿を眺めていたneco家の面々。その目に突然『キャラリン』の姿が映った。デッキの下から顔を出しているのだ。『クロちゃん』は何も知らずにご飯皿に顔を突っ込んだままだ。そんな2匹の姿に吹き出しそうになりながら、『キャラリン』に「見つかっちゃうよ。また後でおいで」とパントマイムで伝える。 ウッドデッキの完成と『キャラリン』の帰還…嬉しいことも重なるものだ。 |