ファイトの入院 (H13.12.6)

ファイトがラブリー先生のところに入院した。一昨日、8時過ぎに帰宅した私たちと庭先ですれ違ったファイトの様子がどことなく変だった。玄関に出迎えた母は開口一番、ファイトを見なかったかと言う。聞けば一日押入に入り込みんだままで、妙に咳き込んでいたらしい。とても苦しそうで、目もすっかり病気目。もうだめかと思っていたと言う。ついさっき外へ出たいというままに、ドアを開けてやったものの、二度と帰ってこないのではと案じていたようだ。そういえば、さっきすれ違った時のファイトは咽の辺りが腫れているような気がした。私は庭にとって返し、ファイトをつれ戻した。大好きな椅子に座らせ、大好きな缶詰めを与えてみたが、まるで咽に何かが詰まっているような咳き込みようだ。ラブリー先生に電話を掛けると往診中だとのこと。先生のお帰りを待って、9時に再度電話を入れる。お疲れのところを気持ちよく診察を引き受けて下さった。車に乗ると大きな声で泣き続けるファイトが、一声泣いただけでおとなしくしている。夕方にあげたハンペンが咽に貼り付いてしまったのだろうか。信号という信号にことごとく引っ掛かり、踏切では上下の急行、各駅、回送まで見送り、わずか3キロほどの道のりの終点にやっとのことで辿り着く。今まで何度となく来たラブリー先生の診察室に着き安心したのか、ファイトの弱々し気な目に生気が戻った。聴診器を当ててみても異常はないようで、やはり咽に何かが引っ掛かっているのだろうということに落ち着いた。水も咽を通るようだし、しばらく様子をみることにしてファイトを連れて帰宅した。翌日もファイトは咽に違和感があるらしく、妙に咳き込む。食事を持っていくと、食欲があるだけに嬉しそうに食べようとするが、唾液が咽を刺激するのか、大変な咳き込みようで、食事どころではない。明日、もう一度先生に相談してみよう、という私たちの言葉が届いたかのように、翌朝、先生が電話をくださった。咽に炎症を起こしているかもしれないとのことで、ファイトは入院となった。インターフェロンの注射をしたファイトを残して帰宅。