★★★★

ゆきねこちゃん

2002年9月 初版発行
作家:今江祥智
画家:宇野亜喜良
発行所:株式会社教育画劇
定価:1300円(税別)
ISBN4-7746-0548-4
C8393

『薔薇猫ちゃん』と同じコンビが世に送るねこのお話第二弾。

ある日、おかあさんは、道の真ん中にクロワッサンが一つ落ちているのを見つける。
「まさか。あんなとこにパンが一つだけおっこちてるやなんて……」
と手をのばしてみると、そのパンがぴょんとはねた。
「まさか……」
おかあさんは、クロワッサンそっくりのこねこをお家に連れ帰る。ねこ嫌いだったおかあさんが、まさか…。
そのこねこの名前は、『マサカ』に決まり!『マサカ』はその後も「まさか」と家族を驚かせながら、家族の一員として暮らしていく。そして『マサカ』を迎えたことで、家族一人一人の気持ちの持ち方も、家族のあり方も柔らかく、しなやかになっていく。

これまで無意識に信じ込んできたことが根底からひっくり返るようなこと、「まさか」とにわかに信じ難いことが次々に起こる昨今…その「まさか」を受け入れた時に、これまでになかった新しい世界が開けることを、この一冊は教えてくれる。変化の時代に生きる我々に贈られたエールなのかもしれない。

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