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そのねこはやってくる 1999年9月22日 第1刷発行 |
『猫三昧』でもお馴染みの、切り絵作家、松風直美さんが本を出版されました。 夜でも昼でもなくて、夜でもあり朝でもある『うそうそ時』にやってくるその猫は、私たちのサポーター。心に明かりを灯したり、小指の赤い糸を結んだり、頑張り過ぎた人の肩を抱いたり……見つけようと思わなければ決して見つからないその猫は、時に、私たちの耳もとでそっと囁く。のんびりいこうよ、息つぎが大切なのよ……と。 『いろはまねき猫』など、松風さんの作品をご覧になったことのある方には、本書が彼女のこれまでの足跡の集大成であることがわかるだろう。彼女が猫の切り絵を通して、一貫して伝えたかったメッセージをここに読み取ることができる。彼女自身も、本書を「今の私がきゅっと詰まったもの」と評している。 |