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とりにいったねこ 1996年2月29日 発行 |
19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したスウェーデンの児童文学者、アルフレッド・スメードベルイが1908年に発表した作品。 4匹の子猫を持つ母さん猫は、子猫が元気に大きく育つようにと、牛のミルクをせっせと飲ませていました。ところが、猫たちが暮らす農家の牛のミルクが出なくなってしまいました。子猫たちはお腹をすかせ、痩せる一方。心配顔の母さん猫に、犬が教えてくれます。ミルクは月にたくさんあると。言われるままに月を見上げると、おじいさんとおばあさんがミルクの一杯入った桶を運んでいる姿が見えるではありませんか。母さん猫は月に行こうと、走りに走ります。でも走れど走れど月は逃げていきます。さあ、母さん猫は、月に辿り着くことができるのでしょうか… 最愛の子猫たちのために、必死に月を追い、辛抱強く待つ母さん猫のけなげな姿に、胸うたれるストーリーです。 |