★★★★

たかが猫、されどネコ

2001年5月18日 第一刷発行
著者:群ようこ
発行所:株式会社角川春木事務所
定価:1000円(税別)
ISBN4-89456-107-7

決してネコ好きではなかった著者が、「好きなものは何?」と聞かれてまっ先に思い浮かぶのが猫となった。猫に溺れるのではなく、ヒトとの間の必要な距離を忘れず猫を愛する、そんな著者が描いた猫のいる日常の風景と心模様がこの一冊に収められている。のら犬やのら猫が、ひょこひょこ歩いている町、特別にかわいがられるでも、いじめられるでもなく、ごく普通にそこにいる、そんな町を理想の町とする著者。人間が勝手にほどこす避妊や去勢に疑問を抱きながらも、日に日に理想の町が遠のく今、それもやむないことかと思い悩む。

のら達の殺処分がある限り、避妊や去勢はやむないと思うのだが…。

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