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空飛び猫たち 1997年6月25日 第1刷発行 |
『空飛び猫』シリーズの第三弾。 猫のファービー一家は立派な田舎の家で何不自由なく暮らしていました。長男のアレキサンダーは、一番元気で、一番強く、どんないたずらをしても「素晴らしい」と誉められどおし。ある日、アレキサンダーは一人で冒険に出ますが、井の中の蛙だったことを思い知らされます。トラックにひかれそうになり、猟犬に追われ、気が付けば森の奥深く、一番高い木のてっぺんにしがみついていました。降りるに降りられず、一夜を明かしたアレキサンダー。そこへやって来たのが、一番小さい空飛び猫のジェーンでした。アレキサンダーはジェーンに導かれるように木を降りて、空とび猫の暮らす納屋にやってきます。アレキサンダーは、ジェーンがしゃべれないことに気付き、何とか話せるようにしてあげたいと思うのですが… 『空とび猫』シリーズは、どれも、読む者の心をやさしくしてくれる。羽のない猫、アレキサンダーが主人公の本書も、愛に裏打ちされた絆の強さ、あたたかさを教えてくれる。一冊読むたびに、続きを求めてしまう、素晴らしいシリーズだ。 |