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2001年8月10日 初版第1刷発行 |
ある日、突然、『おおねこさん』は現れ、帰宅途中の作者の足元にからみつくように『す〜りすり』した。猫に不馴れな作者は、おそるおそる手を伸ばす。以来、作者の視界にはいつも『おおねこさん』がいた。猫をどのように扱ったらよいか模索しながらも、作者は『おおねこ』さんのお家を作り、御飯をあげ、次第次第に離れがたくなっていく。やがて『おおねこさん』と共に眠り、共に目覚めることを夢見るようになった作者は、一戸建の家を建てる決意を…。 初めての猫との触れあいだった作者ならではの新鮮な観察眼と、やわらかく、あたたかく、なつかしい色鉛筆の筆致が、『おおねこさん』を細やかに描き出している。 |