★★★★ |
of Practical Cats 著者:T. S. Eliot |
世界各国でロングランを続けているミュージカル『キャッツ』の原作。T.S. エリオットが、勤務先の出版社の社員の子供達に書いた15篇の詩をまとめたのがこの本だ。難解な詩を原文だけで理解するなんてNecoには到底無理な相談。一篇ずつ池田雅之氏による翻訳を読んでから原文に当たることにした。 詩にはリズムがあり韻も踏んでいるから、何と言っても音読するに限る。連日、お風呂に2冊を持って入り、気兼ねなく大きな声で音読。 15篇の詩は、15のミニ芝居さながらで、登場する猫たちの顔だちや体つき、語り口までが生き生きと目の前に浮かんでくる。だからこそ、ミュージカルになり得たのだろうが…。ミュージカルを見る機会に恵まれる前に原作に出会えて、良かったと思う。 詩を勝手に音読してみたものの、本当はどのようなリズムで流れていくのか、やはり気になり、急遽、イギリス人のナレーションによるカセットを購入することにした。この本とは違う出版社が発行したもので、どのような挿し絵や装丁になっているのかも楽しみ。知らず知らずにT.S.エリオットの術中にはまったのか、興味が尽きない。 |