ネコ派vsイヌ派……何かにつけ対比されるし、目の前の人をこのどちらかに分類しては、勝手に納得してしまう。それは、ネコ派、イヌ派、それぞれの漠然としたイメージをみんなが共有しているということだ。でも、実際、ネコ派の人ってどんな人?
本書には、習性や人間関係、趣味、タブーなど8つのカテゴリーごとに、ネコ好き人間の感覚・感性、志向、行動パターンが列挙されている。自分に当てはまるものにチェックを入れて、「ネコ好きの自分とは?」の答えを見つけようというわけだ。
実際にトライしてみたのだが、予想に反して、チェックが少ないことに驚いた。
自分自身がネコ的だからネコが好きな人もいれば、自分がネコと正反対だからこそネコを求める人もいる。一括りに『ネコ好き』と言っても、その人となりは両極端な場合もあって当然なのだ。
『ネコ好き』のすべての人に共通しているのは、ネコの有りよう、生きようを、そのまま受け入れ、愛でることができるという一点だけかもしれない。それで十分なのだが……。
自分がネコ好きのイメージから随分と掛け離れていることにピックリしたが、思い掛けず自分の習性を考えるきっかけとなった。
ちなみに著者のChien Chatさんは、『イヌ好き 自分の取扱書』も書いています。
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