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2004年2月24日 第1版発行 |
岩波フォト絵本の一冊として子供に向けて書かれたフォト・エッセイ集。 岩合氏の猫の写真には、いつも人間がいるように思う。猫だけを収めたものにも、そのシャッターを切っている岩合氏の視線と、猫と人間の有り様についての止むことのない問いかけが感じられる。一枚一枚の写真に写し出された猫たちを見ながら、この猫は、人間のどんな視線を待っているのだろう、どんな距離感を求めているのだろう、と考えてみる。それは取もなおさず、自分の生きように対する問いかけだと気付かされる。 |