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1991年10月1日 第一刷発行 |
原著書は獣医師であり、動物行動学者である著者が1974年に著したもの。『動物行動学の視点から』という副題の付けられた本書は、30年の歳月を経てなお、新鮮な情報に富んでいる。中でも第8章『ネコ派、イヌ派─人間とペットたち』は、人間とペットの共生についての著者の深い洞察に満ちており、襟を正して再読する価値ある内容となっている。現在我々が抱える我々自身の心の問題、そこに求められるペット像、失われることのない野生と期待されるペット像の狭間におかれるネコ達…30年前に今を言い当てる著者に改めて驚かされる。 ネコを知り、より幸せなネコと暮らす幸せを味わうために、ぜひとも一読をお薦めしたい一冊です。 |