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2002年3月30日 第1版第1刷発行 |
獣医師による、猫の総合書。猫のルーツ探しから猫という動物の特性を探り、猫の行動学から理想の暮らしを考え、猫にまつわる「俗説」も医学で検証していくという、医師ならではの内容となっている。もちろん、猫の食事、病気、医療についても分かりやすく解説されている。米国のキャット・ホスピタルで研修経験を持つ著者は、本書を通して日米の猫観、猫を取り巻く環境の相違に触れ、いかにあるべきか問題提起と解決案を提示している。 獣医学に裏打ちされた内容でありながら、平易なことばで語られる本書は、タイトル通り「ねこ学」の良き手引書として、一押しの一冊だ。 |