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and the Mustard Pie 2002年10月10日 第1刷発行 |
ベストセラーとなった『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』の方法論に基づいて作られた物語。 脱サラをして「ベーカリーを開く」という夢を実現したエド。だが、そのお店は、さびれたショッピング・モールの中にあった。商売は思うように行かず、苦しい思いをしているところに問題がもう一つ。ビッグ・ファット・キャットがブルーベリーパイを失敬してしまうのだ。対策を講じたエドは、マスタードを大量に入れたパイを作るのだが…。 ある日、エドは、モールの立退きを迫られる。夢を壊され、失意のどん底にあるエドを、そっと見守る者、それはビッグ・ファット・キャットだった。 ちょっぴり切ないストーリーを、オシャレであか抜けたイラストが彩る。 本書は、英語を楽しんで読んでもらうように作られたものだ。英語の本を読むには、辞書をひかず、わからないところは飛ばして読み進めることがポイントだが、これが出来るようでなかなか出来ない。この本は、小さなことにこだわらず、大きな流れを掴みながら読み進められるように、心憎い工夫がされている。 Necoは10年ほど英語の教材を作っていたのだが、本書に見事に反映された著者の考えには賛同するところが多い。 |