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1971年11月1日 発行 |
お馴染み『ピーター・ラビットの絵本』シリーズ第2集に収められているお話。 まだまだ小さな子猫のモペットちゃんは、ねずみの音を聞きつけます。モペットちゃんは、戸棚の陰に見えたねずみ目掛けて飛びかかるのですが、ねずみを捕まえるどころか頭をごっつんこ。そこでモペットちゃんは一計を案じるのですが… 本書は、それまでの『ピーターラビットの絵本』よりもさらに幼い子供に向けて描かれているが、これが思わず微笑みを誘うユーモラスな作品に仕上がっている。絵も、モペットちゃんと対するねずみのクローズアップで、二匹の表情が細やかに描かれている。周りの情景描写がない分、駆け引きをしあう二匹の緊迫感が浮き彫りにされる。短くて単純なお話ながら、絵と合わせて十分に楽しめる一冊だ。 |