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						 Marmalade and  2001年 初版発行  | 
					
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       猫のマーマレードが、家のペンキを塗っていた時のことです。一人の男が、庭にいた小鳥たちを盗んでしまいました。マーマレードは、必死で追い掛けます。でも、その男は、いろいろな物に変身して身を隠してしまいます。そう、その男はマジシャンだったのです。マーマレードがようやく追いついて話しを聞いてみると、小鳥たちが、マジックにどうしても必要だと言うのです。マジシャンの小鳥たちはみな病気なのだと……。マーマレードに妙案が浮かびます。 マジックには、鳩がつきもの…確かに鳩たちには気の毒だけれど、仕方がない…そう思っていた自分が恥ずかしくなる。マーマレードは、見事に生きた小鳥たちの代役を作ってしまうのだ。この物語は、命に思いを寄せながらも、知恵を絞ることもせず、端から諦めしまう者にアッパーカットのような衝撃を与える。 本書のハードカバー版は廃版となっているが、現在、ぺーバーバック版が日本語リーフレット付きで「はだしの本屋」より発売されている。  | 
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