★★★★ |
1997年8月31日 第1刷発行 |
『バットマン2』でセリーナ・カイルがキャット・ウーマンになった直後の台詞は、I feel
so much yummy, yeah.(うーん、すっごくいい気持ち、サイコー!)だったとか。私たちは、一年の何日を、一日の何時間、いえ何分をこんなサイコーな気持ちで過ごしているだろうか。同じ一生ならサイコーな気分で送りたい。でも… 本書は、サイコーな気分で生きるお手本を猫に求め、いかに猫的に生きるか、そのヒントを肩ひじ張らずに楽しく綴ったものだ。私たち人間は案外つまらないところにこだわって、窮屈な暮らしをしていることが多い。まずはそれに気付くこと。猫を羨ましがってばかりいるのではなく、猫的生き方を身近なことから実践しよう。「猫的生き方」というと我が儘三昧、と思うかもしれないが、猫たちは、孤独を恐れず、自分で自分の面倒が見られる素敵な存在なのだ。猫的生き方をするには、ちょっと勇気もいるが、本書はその勇気さえも授けてくれる。 我ら愛猫家の傍には、生きたお手本、先生がいるのだから、この本を入門書として猫的生き方を極めることもできるだろう。人生の中で、一度くらい常識やら、しがらみやら、習慣やらをかなぐり捨ててみるのも悪くない。そして、猫道免許皆伝くらいになったら、今一度、猫ではない、人間としての自分の生き方を改めて模索してみたい。 |