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1961年1月1日 発行 |
お花に囲まれた小さな家にひっそり寂しく暮らすおじいさんとおばあさん。かわいい猫がいたらなあ、というおばあさんの願いを叶えようと、おじいさんは猫を探しに出掛けます。歩いて歩いて行き着いた先は、猫の丘。100万、1000万、一億、一兆の猫たちであふれています。一番可愛い猫を連れて帰ろうと思ったおじいさんでしたが、あの子も可愛い、この子も可愛い…。ついに全部の猫を連れ帰ってしまいます。さあ、たいへん。後は読んでのお楽しみ。 「読んであげるなら3才から、じぶんで読むなら小学校初級むき」というこの絵本、どうしてどうして含蓄が深いのです。62刷と版を重ねるのも頷けます。 版画と思しきノモクロの絵から漂う雰囲気はヨーロッパ、でもアメリカの絵本。オレンジと黄色の見返しの絵柄も素敵です。 |