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「ジンジャーとピクルスや」
のおはなし

1973年1月20日 発行
2002年10月1日 新装版発行
作・絵:ビアトリクス・ポター
訳:いしいももこ
発行所:株式会社福音館書店
定価:700円(税別)
ISBN4-8340-1866-0
C8798

お馴染み『ピーター・ラビットの絵本』シリーズ第4集に収められているお話。

黄色の牡猫ジンジャーは、テリア犬のピクルスと一緒に小さな雑貨屋を営んでいました。このお店は、大繁盛。だって、何でもかけで買うことができたからです。お客さんはたくさん来るし、たくさん商品も売れていきます。でも、「かけ」売りばかりですから、お金はちっとも入ってきません。請求書をいくら出しても払ってもらえず、とうとうお店を閉めることに…

この本は、まさに商売の何たるかの指南書だ。「ジンジャーとピクルスや」の他に、タビタおくさんの店、ヘニー・ペニーの店が登場し、それぞれの商売の仕方、お客の心理が比較されていく。子供たちは、この本に書かれてあることを、やがて社会人になって幾度となく反芻することだろう。
絵は、お馴染みのフルカラーの繊細な絵の間に躍動感のあるペン画が挟まれており、本にリズムを与えている。
ピーターラビットやその姉妹をはじめ、お馴染みのキャラクターもお客としてさり気なく登場するなかなかの一冊だ。

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