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2002年6月1日 第1刷発行 |
猫のクラル夫妻に待望の赤ちゃんが生まれた。男の子だ!でも…でも…それはイヌの赤ちゃんだった。新聞一面トップの大ニュースだ。ネコの町ですくすく無事に育っていけるだろうか…クラル夫妻は心配だ。 名付け親はイヌのクロップス博士。フリックスという名をもらった坊やは、両親の愛情に包まれて、すくすくと育つ。両親から、ネコの言葉や木登りを、クロップス博士からイヌの言葉や水泳を教えてもらったフリックスは、ネコとイヌ、両方を理解できる子に成長していく。そして… 思いもかけない設定で始まるこの物語、今の世相に照らすと、う〜と唸ってしまう。フランスに生まれ育ち、ニューヨークで仕事をし、現在アイルランドに住むトミー・ウンゲラーだからこそ、生み出せた物語かもしれない。 |