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とってもながーい猫ちゃんの童話 2005年6月20日 第1刷発行 |
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いたずらっこ王国の王女様が、ある日、お城の石段で転んでしまいました。王女様は泣き出し、だれも泣き止ませることができません。王女様の涙を止めたのは、一匹の黒猫でした。王女様はこの黒猫をこよなく愛していましたが、ひょんなことから、魔法使いの手に渡ってしまします…… この黒猫の奪還作戦をめぐって、ながーい童話が続く。世界一周の壮大な舞台の中で描かれるエピソードは、どれもヒューマニティに溢れ、奇想天外なお話の底流に流れるチャペックのメッセージに、う〜んと唸る。絵本にしたら、どんなに素晴らしいか、と思うが、100ページを越す長さでは無理かもしれない。 |