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Christmas Ever 2001年 初版発行 |
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Jenni 一家はお父さんの仕事の関係で、住み慣れた自然溢れる田舎町から150マイルも離れた都会に引っ越すことになった。飼い猫の
Puss にとって、車がひっきりなしに行き交う、騒々しくてごみごみした都会は、とても自分の住める空間ではなかった。たとえ、大好きな
Jenni と別れることになっても、元の家に帰る!そう決意した Puss は、独りもとのテリトリーを目指して歩きはじめる。 ちょっと歩けば、元いたのどかな家に戻れると思っていた Puss だったが、それはとんでもない勘違いだった。歩いても歩いても、見なれた光景は現れなかった。お腹は空く、足は痛い… 本書は、初めての都会に違和感を感じていた Jenni と Puss だったが、Puss は一人旅の中で、Jenni はPuss探しの過程で、さまざまな人や動物、出来事に出会いながら、その認識を新たにしていく。二人が迎えたクリスマスは、The Best Christmas Ever だった。 描写に優れ、ストーリーの構成も見事で、はらはらしながら、一気に読ませる素晴らしい物語だ。 |