ヴィエナ・ブロンズの猫

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ヴィエナ・ブロンズというアートがあることを知ったのは、フランクリン・ミント社の『なんちゃって猫シリーズ』の中にヴィエナ・ブロンズの猫があったからだ。『なんちゃって猫シリーズ』とは私の勝手な命名で、正式名称は、
Curio
Cabinet Cats。 これは、「世界中の有名な工房が猫を作ったならば、こんな風かな」という遊び心で生まれたもので、例えばウェッジウッドが猫を作ったら、という具合に、その特徴を小さな猫に再現している。いずれ『なんちゃって…』と本物を対に紹介できたら楽しいと思っているが、『なんちゃって…』のヴィエナ・ブロンズの肌合いには惹かれるものがあった。
ヴィエナ・ブロンズの歴史は1850年に始まる。熱したブロンズをサンド・キャストし、コールド・ペイントを加えたもので、人物、動物、物語の主人公とモチーフもさまざまなら、大きさもさまざま。動物の中では、猫とカエルが多く、いずれも手のひらに乗る小さな作品となっている。本物のヴィエナ・ブロンズの猫の表現は独特で、なかなか味がある。チェスやトランプ、ビリヤードなどに興じている作品は特に魅力的だが、何分高価なので、最初の一つは、オーソドックスに Cat & Mouse となった。選んだポイントは猫の顔。似たように見えて、微妙に且つ決定的に違うのだ。
世界中のコレクターが新しいリリースやヴィンテージ物を探し求めているヴィエナ・ブロンズ……はまったら大変そうだ。


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